江戸時代「猫神信仰」があった職業は?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
今週は「猫」をテーマにお話しています。
猫を愛してきたのは、もちろん日本人だけではありません。
世界で最も古い飼い猫は、およそ9500年前、地中海のキプロス島で、その時代のものとみられる飼い猫の骨が見つかっています。
さらに、紀元前の古代エジプト人も、猫を愛していたことで知られていて、しかも彼らは猫を神聖な生き物として信仰の対象にもしていたようです。
猫の顔をした神様の像「バステト像」は有名です。
そして、日本にも猫を神様として崇める文化はあったようです。
そこで今日は、江戸時代に「猫神信仰」していたのは、どういう職業の人たちか?という問題です。
きょうの問題
江戸時代「猫神信仰」があった職業は?
青 -養蚕業
赤 -金貸し
緑 -再生紙の普及
「ことば検定スマート」の解答を速報しています |
きょうの答え
青 -養蚕業
【本日の 緑 のボケは?】
「猫神信仰」ではなく「エコ紙浸透」というボケでした
きょうの解説
【江戸時代「猫神」を信仰した職業は】
「猫」はネズミを駆除してくれる
元々、猫は大変役に立つ動物でもあります。
昨日は、仏教の経典をネズミにかじられるのを防ぐために使われたと話しました。
そして、疫病のペストはノミを介してネズミから人に感染するため、北里柴三郎は「一家に一匹猫を飼うこと」を提唱していたそうです。
そして、疫病のペストはノミを介してネズミから人に感染するため、北里柴三郎は「一家に一匹猫を飼うこと」を提唱していたそうです。
そして、古くから世界中の船乗りたちも、猫を重宝してきました。
中でも、日本では珍しい「オスの三毛猫を飼うと航海は絶対安全」だと信じられてきたようです。
それで、第1次南極観測隊の船にも三毛猫「たけし」が乗せられ、南極で越冬したそうです。
「養蚕業」ネズミの被害が深刻だった
今日の正解も、ネズミの被害が深刻だった人たちです。
江戸中期に書かれた日本最古の養蚕専門書には、「家々に必ずよき猫を飼置べし」と書かれています。
さらに養蚕業では、猫が単にネズミを退治してくれるだけではなく、猫絵馬を奉納するなどして、繭の豊作を祈る「猫神信仰」へと発展したようです。
中には、蚕の部屋に猫の絵を飾って、豊作を祈ることもあったようです。
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