【注目の一冊はマンボウやしろさんの「あの頃な」】BOOK総合ランキング

舞台ドラマの脚本や演出で注目されるマンボウやしろさん初の小説。

物語は、新型コロナウイルスによつて、これまでの人間関係が一変されてしまった世界。
飲食チェーンを経営する社長の小金澤は、これまでにない危機に頭を抱えていた。
新型コロナウイルスが原因で、業績は下がる一方。
そんな時、危機を脱するあるアイデアが浮かぶ。

資産家の祖父を持つアルバイトZくんに、お店が終わった後、記憶がなくなるほどお酒を飲ませる。
すると翌朝、「またもバイトテロ・店内泥酔で食材で遊ぶ」というニュースが。
SNSでは、店内で食材で遊ぶZくんの姿が拡散されていた。

バイトテロをでっちあげ、Zくんの家族から示談金をせしめ、会社の損失を補うという物語をはじめ、街行く人に「帰れ」と怒鳴る帰れおじさんの話や、長年連れ添った夫婦がマスクに関する価値観の違いで離婚していく物語など、今の時代を描いた2５本のショートストーリーが詰まっています。

眠れぬひとりの夜を支えてくれると話題のエッセイ。

著者のFさんは、King& Princeの永瀬廉さん主演で公開中の映画「真夜中乙女戦争」の原作者。
今作は、著者のFさんの友人が電話で語ってくれたセリフや、バーで隣の男が語ってくれた一夜限りの話など、人生のさまざまな瞬間に気づいた断片のような言葉を集めたもの。

「二十代の人生は、忘れがたい断片にいくつ出会い、心を動かされたかで決まる」

生きる上で参考になる心に刺さる名言がつまったエッセイです。