ESG投資「S」は何の頭文字?
「ニュース検定」 -池上彰-
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池上彰 ニュース検定
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【ニュース検定】池上彰さんの解説
変わる"投資"企業も変化
池上解説【ESG投資】
緑の復興「グリーンリカバリー」
新型コロナウイルスの感染拡大は、世界中のお金の流れ、つまり投資の分野にも大きな影響を与えています。
先月の「ニュース検定」で、政府が環境分野に大量のお金を出して、持ち込んだ経済復活させようという、いわゆる緑の復興「グリーンリカバリー」についてお伝えしました。
アメリカは、今後4年間で200兆円のお金を、環境インフラや電気自動車の普及などに向けて投資します。
グリーンリカバリー
アメリカは今後4年間で200兆円を
環境インフラや電気自動車普及に投資
環境インフラや電気自動車普及に投資
そして、EUやイギリス、日本や中国などでも同じような政策が打ち出されています。
今や世界中で、環境関連の投資額は3000兆円に上るとも言われています。
注目の「ESG」というキーワードとは
そこで再び注目を集めているキーワードが「ESG」です。
ESG
E=Environment 環境
S=Social 社会
G=Governance 企業統治
S=Social 社会
G=Governance 企業統治
これら3つの分野にも力を入れている企業に投資をしようという動きが、世界中で高まっているのです。
具体的に言えば、温室効果ガスの削減や、女性活躍の推進などに積極的な企業に投資するのです。
実際、投資家の行動も変化し始めています。
2020年、運用資産額がおよそ900兆円という世界最大の資産運用会社「ブラックロック」が業界に衝撃を与えました。
「ESG」すなわち、環境や社会問題に取り組まず、長期的な視点を欠いた企業には投資しないという方針を打ち出したのです。
2020年、運用資産額がおよそ900兆円という世界最大の資産運用会社「ブラックロック」が業界に衝撃を与えました。
「ESG」すなわち、環境や社会問題に取り組まず、長期的な視点を欠いた企業には投資しないという方針を打ち出したのです。
さらに、企業も急速に変わっています。
IT最大手のアップル社は、2030年までに二酸化炭素の排出を実質ゼロにする計画を打ち出し、世界中の取引先に対応を要求しています。
つまり、部品を作る際に再生エネルギーを使っていなければ、取引を打ち切られるという可能性も出てきたのです。
つまり、部品を作る際に再生エネルギーを使っていなければ、取引を打ち切られるという可能性も出てきたのです。
持続可能な社会に向けて、世界は確実に舵を切っています。
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