2020年のEUの最大の貿易相手国は?
「ニュース検定」 -池上彰-
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池上彰 ニュース検定
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【ニュース検定】池上彰さんの解説
特集 習主席が描く未来
池上解説【世界を依存させよ】
EUの最大の貿易相手国となった中国
中国の正月は春節と言いますが、今年は先月2月12日に春節を迎えました。
年越しの瞬間は、中国各地で爆竹を鳴らしたり、花火を打ち上げたりして新年を祝います。
国全体が、おめでたい雰囲気に包まれるのです。
その春節に、中国メディアが一斉に報じたのが、このニュースでした。
中国中央テレビの報道 -2021年2月-
中国がアメリカにとって代わり、初めてEUの最大の貿易相手国になりました。 |
当局は、去年1年間のEUとの貿易額が、およそ75兆円となり、中国がEUの最大の貿易相手国になったと発表しました。
史上初めて、アメリカを抜いたのです。
史上初めて、アメリカを抜いたのです。
対EU貿易額(2020年)
1位 中国 約75兆円
2位 アメリカ 約71兆円
3位 イギリス 約57兆円
2位 アメリカ 約71兆円
3位 イギリス 約57兆円
中国に世界を依存させ強力な反撃力を行使
中国当局は、さらに経済を開放し、EUをはじめ、他の国々により良い機会を提供するとしていますが、そこには別の狙いもあります。
実は、習近平主席は、2020年4月、共産党幹部らとの会議で、次のような指示を出していたのです。
習近平主席の指示(2020年4月)
国際的なサプライチェーン(供給連鎖)の中国への依存を高めさせ、外国への強力な反撃力を形成せよ |
つまり、中国経済に世界を依存させることで、何かあったときには、"その経済力を使って外国に反撃できるようにしておけ"というのです。
この指示は長らく伏せられていましたが、半年以上経った去年11月に、突然発表されました。
どうして発表されたのかというと、11月はアメリカ大統領選挙の直前のタイミングです。
そのアメリカを意識したのです。
そのアメリカを意識したのです。
対中制裁に対しては"すぐに報復措置を取るぞ"という牽制です。
実際中国は、すでに別の国に対してその力を使っています。
オーストラリアです。
新型コロナウイルスの発生源について独立調査を求めたことに対して、ワインや牛肉などの輸入を規制する措置を取ったのです。
中国の報復措置
新型コロナの発生源について
独立調査を求めたオーストラリアに輸入規制
独立調査を求めたオーストラリアに輸入規制
「依存させ、力を行使する」という中国のやり方に、世界は備える必要があります。
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