テレビ朝日-未来をここからプロジェクト-
鹿島が1年かけてロボットに学習させたのは?
ニュース検定 -池上彰-
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池上彰 ニュース検定
ニュース検定 今日の問題
鹿島が1年かけてロボットに学習させたのは?
【選択枝】
■ 配管工
■ 溶接工
■ とび工
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本日の解答
■ 溶接工
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池上彰さんの解説
今日のキーワード
-未来をここからプロジェクト-
"進化する"産業界①【熟練工のロボット】
鹿島が開発した溶接工のロボット
都内を中心に高層ビルの建設は相次いでいますが、建設業界の最大の悩みは人手不足です。
とりわけ、溶接工が不足しています。
溶接工は、ガスバーナーなどを使って、"柱"と"はり"などの金属部分を溶かしてくっつけます。
溶接の作業は、建物の強度にも直結するので、極めて重要です。
熟練の職人になりますと、年収1000万円以上ともいわれています。
人手不足の中、熟練の溶接工を探すのは極めて困難なのです。
そこで、鹿島は熟練工にも劣らない技術を持つロボットを開発しました。
鹿島はロボットに、溶接する部材同士の距離や角度を細かく変え、無数のパターンを覚えこませました。
さらに1年かけて、熟練の溶接工の操作を見せ、学習させたのです。
さらに1年かけて、熟練の溶接工の操作を見せ、学習させたのです。
鹿島建設 建築管理本部 古賀達雄課長の話
ロボットは非常に安定した速度とか一定の動きを出来るので、 仕上がりも非常に綺麗に、熟練工さんと同等かそれ以上の綺麗な仕上がりになっている |
ゼネコン同士の提携でロボットの共同開発
匠の技を持つロボットは、溶接工だけではありません。
鹿島は、高層階の外壁の取り付け作業にロボットを導入し、防火剤を吹き付けるロボットも実用化しています。
いわばロボットの専門部隊です。
トンネル工事の現場には、犬型の歩行ロボットを投入し、自動的に歩き回らせて構内を点検させるという作業まで行っているのです。
さらに、こうしたロボット部隊は、ゼネコン同士に新たな関係を促しています。
鹿島とゼネコン同士の新たな関係
竹中工務店・清水建設と提携
⇒ロボットの共同開発を進める
⇒ロボットの共同開発を進める
鹿島は、竹中工務店や清水建設と提携し、ロボットの相互利用や共同開発を進めています。
ゼネコン大手5社のうち3社が提携する異例の展開となっているのです。
未来に向けて建設会社が大きく変化しています。
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