究極のエコカー"MIRAI"販売しているのは?
「ニュース検定」 -池上彰-
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池上彰 ニュース検定
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究極のエコカー"MIRAI"販売しているのは?
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【ニュース検定】池上彰さんの解説
特集 "気候変動"に挑む④
池上解説【カギは水素】
究極のエコカーと呼ばれる燃料電池車
今回のシリーズでお伝えしてきましたように、地球温暖化対策として、ガソリン車の禁止が世界的な潮流になっています。
その一方で注目されているのは、電気自動車やハイブリッド車、さらにもう一つ、究極のエコカーと呼ばれる燃料電池車です。
何を燃料にして走るかというと"水素"です。
燃料電池車は、水素と酸素を反応させて走るので、出すのは水だけです。
燃料電池車は、水素と酸素を反応させて走るので、出すのは水だけです。
水を電気分解すると、水素と酸素が出来るのは中学校の理科で習いました。
その逆で、水素と酸素を結合させることで電気を作るのです。
その電気で、モーターを回します。
二酸化炭素は一切排出しないので、"究極のエコカー"と呼ばれているのです。
トヨタ自動車の"MIRAI"が代表格
トヨタ自動車の"MIRAI"が代表格です。
トヨタ自動車は、2014年に世界初の量産型燃料電池車「MIRAI」を発売し、2020年12月、全面改良しました。
1度の充填で走行できる距離は3割伸び、850キロほどになりました。
1度の充填で走行できる距離は3割伸び、850キロほどになりました。
「MIRAI」はどれくらい増えているのかというと、初代の「MIRAI」は、2020年9月末時点で全世界で1万1000台です。
このうち、日本国内では3700台で、政府が掲げる目標の10分の1にすぎません。
なぜ普及しないのかといえば、価格の高さもありますが、もう一つ重要なのは、燃料を補充する水素ステーションです。
その数が圧倒的に不足しているのです。
水素ステーションは、ガソリンスタンドに比べて、建設費がおよそ5倍かかると言われています。
そのため、政府は規制の見直しを進めています。
これまで難しかった、既存のガソリンスタンドでの水素の取り扱いを可能にしたのです。
一連の規制改革で、水素ステーションの建設費も減らせる可能性が出てきています。
これまで難しかった、既存のガソリンスタンドでの水素の取り扱いを可能にしたのです。
一連の規制改革で、水素ステーションの建設費も減らせる可能性が出てきています。
燃料電池車の技術では、トヨタが海外メーカーを圧倒しています。
日本の強みを生かす政策が求められているのです。
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