「つま先立つ」を意味していた言葉は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
*正式な解答が出るまでは、解答予想となりますのであらかじめご了承ください。 *解答予想が出ていない場合は、再読み込みを繰り返してください。 |
ことば検定 問題
きょう1月7日は、伝統的に七草粥を食べる日とされています。
春の七草をお正月7日に粥に入れて食べる風習があります。
そして、その七草をゆでた汁を使って爪切りをする日「七草爪」とも言われています。
正月7日に七草をゆでた汁に指を浸して爪を切るという風習で、邪気を払うとされていました。
爪切りについては、夜に行うと親の死に目に会えないなどという言い伝えがあります。
昔は今のように明るい照明がなく、爪切りの道具も今のような便利なものではなかったので、暗いところで爪を切ると危なかったという面もあったのでしょう。
今日は「つま先立ち」を意味していた言葉は次のうちどれかという問題です。
「つま先立つ」を意味していた言葉は?
青 -企てる
赤 -動揺する
緑 -奥さん怒り心頭
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ことば検定 答え
青 -企てる
<今日の緑のボケ> 「つまさきだつ」ではなく「妻 殺気立つ」 |
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ことば検定 解説
きょうの解説
つま先立ちすると、踵(かかと)は浮きます。
その踵のことを、古くは「くびす」あるいは「きびす」と言っていました。
今でも「踵(きびす)を返す」という表現を使い、踵(かかと)の字を書きます。
そして、この「くびす」が語源になったとみられるのが今日の答えです。
「企てる」というと、何か悪いことを企むようなイメージを持ちますが、ただそういった悪い意味は鎌倉時代以降に出てきたものであって、それ以前は悪い意味はなく広辞苑で「企てる」を引くと、1番目の意味は "爪先立つ"になっています。
つま先立ちすると、かかとも立ち上がります。
「企てる」は「くはだつ」が転じたとみられ、踵(かかと)の「くびす」が語源だとみられています。
つま先で立って遠く先を見ながら、あることの実現を待ち望むというイメージから、「くはだつ」に"計画する"という意味が生まれたと考えられています。
前回の問題
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