「出世」なぜ地位・身分が上がる意味に?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
*正式な解答が出るまでは、解答予想となりますのであらかじめご了承ください。
ことば検定 問題
きょう12月20日は「鰤(ぶり)の日」です。
漢字に師走の「師」が入っているのには、師走に美味しくなる魚だからという説や、「師」という字が年を経た大きな魚を指すなどのいろんな説があり、成長すると1mを超えるものもあるそうです。
「鰤(ぶり)」は、成長するにつれて名前が変わるので「出世魚」と呼ばれています。
東京だと、ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと変わるのです。
そこで、「出世」が地位や身分が上がる意味になった理由は何かという問題です。
「出世」なぜ地位・身分が上がる意味に?
青 -故郷を出る
赤 -早く高僧になる
緑 -素早く設置
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ことば検定 答え
赤 -早く高僧になる
【緑のボケ選択肢】
「しゅっせ」ではなく「しゅっせっと(シュッ! set)」
ことば検定 解説
きょうの解説
出世がつく言葉では、「出世魚」のように「出世〇〇」という言葉がいくつかあります。
例えば、「出世頭」と言えば、一番出世した人という感じの意味です。
「出世作」は、その作品ですごくブレイクしたのことです。
では「出世者」といえばどんな人でしょうか?
これは、世を捨てて出家した人のことです。
「出世」とは、もともとは仏教用語で、仏がこの世に現れ出ること、あるいは世俗を捨てて仏道に入ることを指す言葉です。
では、なぜ地位や身分が上がることを「出世」と呼ぶようになったのか?
仏教の世界にも、やはり昇進が早い人とそうではない人もいるのです。
その早い人というのは、天台宗の総本山である延暦寺で修行する公家の息子たちだったのです。
彼らは出家する時点で、文字が読めたり、ある程度の教養があったりしたので、昇進が早かったのかもしれません。
そこから、早く位の高い僧になることを「出世」というようになり、その後 立派な地位になることや成功すること自体を意味するようになったと言われています。
前回の問題
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