元々の「素晴らしい」の意味 正しいのは?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
*正式な解答が出るまでは、解答予想となりますのであらかじめご了承ください。
ことば検定 問題
7月13日は、日付の語呂合わせで「ナイスの日」だそうです。
実は、2006年に公開された「時をかける少女」の映画の中で、テレビのアナウンサーが紹介している記念日です。
ナイスは日本語だと「素晴らしい」という意味ですが、この「素晴らしい」という言葉は、かつては今と違う使い方をしていました。
そこで元々の「素晴らしい」の意味で、正しいものはどれかという問題です。
元々の「素晴らしい」の意味 正しいのは?
青 -褒め言葉ではない
赤 -神様だけに使う
緑 -インド飲み物特別版
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ことば検定 答え
青 -褒め言葉ではない
ことば検定 解説
きょうの解説
時代によって意味が変化する言葉
WBCの韓国戦で、ヌートバー選手が超ファインプレーした時、新聞記事では、ベンチにいた大谷選手が「両手が頭を抱えて『えぐい』と目を丸くするほどスーパープレーだった」と出ました。
この「えぐい」という言葉は、時代によって意味が変化してきました。
平安時代だと、刺激の強い食べ物で喉がいがらっぽい時に使った言葉だったようです。
それが江戸時代になると、気が強いといった抽象的な意味になり、1980年代に若者が「どぎつい」という意味でも使うようになり、その後で、良くも悪くも強烈、インパクトが強いというときにも使われるようになったようです。
元々の「素晴らしい」の意味
言葉はそんな風に変わっていくものですが、「素晴らしい」も実は時代によって意味が変わった言葉です。
明治33年の徳冨蘆花「自然と人生」という作品に登場する「素晴らしい火勢じゃねえか。最早お屋敷もダメぢゃの」。
火勢は火の勢いのことで、これは火事のシーンです。
この文での「素晴らしい」の意味は、今のように「良い」という意味が全く無くて、"程度が甚だしい"という意味で使われています。
広辞苑では「素晴らしい」は、(古くは良くないことにいう)ひどい。とんでもないと載っています。
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