「迷宮」、元々どんな場所?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
昨日、5月22日はイギリスの推理作家のコナン。ドイルが生まれた日でした。
推理小説で「真相は藪(やぶ)の中」という言葉があります。
この言葉は、芥川龍之介が大正11年に発表した「藪の中」という小説から出た言葉です。
この小説では、藪の中で起こった殺人事件に対し、目撃者や当事者が証言するのですが、それぞれの話がもう全然違うのです。
結局、真相はわからないまま終わるのです。
芥川が意欲的に書いた作品だと言われていますが、その作品を踏まえて、関係者の言うことが食い違って真相がわからないことを「真相は藪の中」というようになりました。
似たような表現で「迷宮入り」という表現もありますが、今日はその迷宮は元々どんな場所だったのかという問題です。
「迷宮」、元々どんな場所?
青 -宝物を保管
赤 -怪物を幽閉
緑 -ドンピシャ
「ことば検定」の解答を速報しています |
ことば検定 答え
赤 -怪物を幽閉
ことば検定 解説
きょうの解説
「迷宮入り」とは
「迷宮入り」とは、事件が解決せず真相はわからなくなってしまうことです。
「迷宮」とは、簡単には出口がわからないように作った宮殿のことを指します。
そこへ入ってしまうと、真相がわからなくなってしまうということで「迷宮入り」と言われるようになりました。
迷宮「ラビリンス(labyrinth)」
その「迷宮」を英語で言うと「ラビリンス(labyrinth)」です。
「ラビリンス」は、元々ギリシャ神話でクレタ島の王様が作った宮殿を指す言葉でした。
その宮殿の特徴は、非常に複雑な通路を持っていたといいます。
そんな「ラビリンス」を作ったのには理由がありました。
「ミノタウロス」というのを聞いたことがありますか?
「ケンタウロス」と同じような形のものですが、半分が人間 半分が牛の怪物です。
これは、実は王様の妻・王妃と雄牛の間の子どもです。
「ミノタウロス」は大変凶暴で、王様は閉じ込めてしまおうと宮殿を作ることにしました。
それが「ラビリンス」、つまり「迷宮」だったのです。
前回の問題
今月のプレゼントと応募方法