「テスト」の由来は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょうは1月16日、週末は大学入学共通テストが行われました。
受験生の皆さんお疲れ様でした。
引き続き体調に気をつけて頑張ってください。
さて「テスト」といえば、6世紀の中国で始められた世界最古の筆記試験といえば「科挙」です。
「科挙」とは官僚の採用試験で、この試験を導入して厳しい競争が生まれましたが、家柄や世襲ではなくテストの結果で決めるという、公平な採用方法というのは、当時としては画期的だったと言われています。
ちなみに「圧巻」という言葉は、「科挙」に由来する言葉です。
「圧巻」の "巻" は答案のことで、「科挙」で最も優秀な答案を他の答案の一番上に乗せたことから、書物の一番優れた箇所を「圧巻」というようになり、さらに全体で最も優れた部分のことを指すようになったのです。
まだまだ受験シーズンは続きますが、今日は「テスト」の由来は何かという問題です。
「テスト」の由来は?
青 -壷
赤 -机
緑 -味
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ことば検定 答え
青 -壷
ことば検定 解説
きょうの解説
「テスト」語源はラテン語の「testum(テストゥム)」
「テスト」は英語から来た外来語ですが、その語源はラテン語の「testum(テストゥム)」です。
そして、その「testum(テストゥム)」は13世紀のヨーロッパで、ある科学技術に使われていました。
それが錬金術です。
錬金術は、鉱石を火にかけて溶かし、不純物を取り除きました。
「testum(テストゥム)」は、その際に使われた"耐熱性の容器"のことです。
その容器が「テスト」の語源で、正解は「壺」です。
ラテン語「テストゥム」とは壷のこと
土で出来た「壷」のことをラテン語で「テストゥム」と言って、これが英語に取り入れられたのは15世紀後半で「テスト」は "不純物を取り除く容器" という意味でした。
この容器は鉱石から金属を取り出すのに使われていたので、「テスト」が実験などをして正しいかどうかを見極める行為という意味にも使われるようになりました。
学校での試験に「テスト」が使われるようになったのは、20世紀初頭になってからだと言われています。
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