「引っ越し蕎麦」本来どういうもの?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
きょうは3月29日、今週は引っ越しをテーマにお話しています。
「引っ越す」という言葉ですが、「越す」だけでも意味は通じるのに、なぜ「引っ」をくっつけて「引っ越す」と言うのでしょうか?
実は、漢字では「引く」と書きますが、これは後からの当て字のようです。
「引っ」に「引く」という意味は、ないようなんです、
「引っ」に「引く」という意味は、ないようなんです、
「たたく」という言葉を強調すると「ひっぱたく」
「とらえる」を強調すると「ひっとらえる」。
他にも「つかむ」を強調した「ひっつかむ」とか、あるいは「引っさげる」とか「ひっくるめる」など、動詞の上に「ひっ」をつけて、勢いをよくしたり、言葉を強めたりすることはよくあって、「引っ越す」もこれらと同じと考えられています。
そして、「引っ越し」の風習の一つですが、本来の「引っ越し蕎麦」とはどういうものかという問題です。
きょうの問題
「引っ越し蕎麦」本来どういうもの?
青 -引っ越し先で食べる
赤 -近隣に配る
緑 -70歳おばあさん驚く
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きょうの答え
赤 -近隣に配る
【本日の 緑 のボケは?】
「引っ越し蕎麦」ではなく「ひっ! 古稀祖母」というボケでした
きょうの解説
【「引っ越し蕎麦」本来どういうもの?】
「引っ越し蕎麦」歴史のある風習
「引っ越し蕎麦」は、江戸時代中期の町人文化が始まりとされています。
ですから、かなり歴史のある風習なのです。
「引っ越し蕎麦」間違った認識
「引っ越し蕎麦」について、リサーチ会社が行ったアンケートによると、「引っ越し先で食べる」とした人が全体の49%、一方で「近隣に配る」を選んだ人は27%で、「引っ越し先で食べる」の方が圧倒的に多かったのです。
しかし広辞苑を見ると、「転居した際、その近隣に近づきのしるしに配る蕎麦」とあります。
「おそばに参りました」という意味もかけているそうです。
引っ越し蕎麦
「おそばに参りました」の意味もかけている
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