明治時代、「アイスクリーム」と呼ばれた職業は?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
きのうは、明治2年の日本人初のアイスクリーム店には、値段が高すぎてお客さんが来なかったというお話をしました。
しかし、時代が進むとともに、人々は徐々にアイスクリームを口にするようになりました。
アイスクリームが大好きだった明治の文豪は、夏目漱石です。
漱石は、家に製氷機を持っていたほどアイスクリームが好きだったそうです。
そして、漱石の親友で食べるのが大好きな正岡子規はこんな詩を作っています。
一匕(ひとさじ)の アイスクリムや 蘇る
(原文のまま) |
ひとさじのアイスクリームが、それほど美味しかったんだろうと伝わってきます。
そして明治時代には、ある職業を「アイスクリーム」と読み、それは有名な文学作品にも登場していますが、その職業とは何かという問題です。
きょうの問題
明治時代、「アイスクリーム」と呼ばれた職業は?
青 -政治家
赤 -芸者
緑 -高利貸し
「ことば検定スマート」の解答を速報しています |
きょうの答え
緑 -高利貸し
【本日の 緑 のボケは?】
今日はボケはありません
きょうの解説
【明治時代、「アイスクリーム」と呼ばれた職業は?】
尾崎紅葉の代表作「金色夜叉」
ある職業を「アイス」と読ませた文学作品をご紹介しまします。
明治を代表する尾崎紅葉の代表作「金色夜叉」です。
主人公は、貧乏学生の間寛一という人物で、許嫁のお宮を結婚の直前に金持ちの息子に取られます。
そこで怒った寛一が、熱海の海岸でお宮を問い詰め、足蹴りにして復讐を誓う。
そして、その像が熱海の海岸に、今でも建っています。
「高利貸し」と「氷菓子」をかけた
「来年の今月今夜のこの月を 僕の涙、曇らせてみせる」という有名なセリフがあります。
そして、お金のために婚約者に裏切られた寛一が選んだ職業こそが、今日の正解です。
「高利貸し」と「氷菓子」をかけた、これは明治時代の学生の間で流行ったそうで、昭和の初めごろまで使われていたそうです。
ということで正解は「高利貸し」でした。
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