
真夏の現場で生まれる逸品
職人たちの熱い夏
【GOOD!いちおし】
グッド!モーニング「Good!いちおし」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
暑さと闘う 職人たちの逸品 本格的な夏が到来し、各地で厳しい暑さが続いています。
そんな中、過酷な暑い現場で腕を振る職人たち。
妥協を許さないモノづくりの現場を取材しました。
真夏の現場で生まれる逸品
ところてん・うなぎ・染物、職人たちの熱い夏
連日35℃を超える猛暑の中、高温の現場で黙々と仕事に向き合う職人たちがいます。
夏の食卓を彩るところてん、45年の技が光る炭火うなぎ、そして世界が注目する染色技術。
それぞれの現場を訪ね、モノづくりへのこだわりと暑さとの戦いに迫りました。
夏の涼味
ところてん 熱湯との格闘
夏の涼味として知られるところてんですが、その製造現場は想像を絶する暑さです。
創業77年を誇る老舗・山内商店の工場内の温度はなんと50℃以上。
製造は天草を原料にした粉の寒天を100℃近い熱で煮立て、沈殿しないようにひたすら手でかき混ぜるところから始まります。
温度管理はすべて職人の目と感覚が頼り。
液が固まらないうちに型に流し込み、一晩寝かせて程よい弾力に仕上げます。
特有のつるつる食感の決め手は「一気に押し出す」ことがポイント。
昔ながらの押し出し器で一気に突き出すことで、ところてん独特の食感が生まれます。
出来立てをいただくと「こんなに腰があるところてんは食べたことない」と驚くほどのクオリティ。
暑さの中で生み出される涼の逸品です。
絶品うな重
50℃超えの灼熱焼き場
目黒不動尊そばに構える創業60年を超えるの老舗うなぎ店「八ツ目や にしむら目黒店」では、この道45年の2代目 松本清さんが今日も炭火と向き合っています。
「やっとうなぎ屋の夏が来た」と語る松本さんによると、今の時期のうなぎは皮目が柔らかく小骨も細くてふっくらしており、最高の状態だといいます。
一度に18枚ものうなぎを焼く大きな焼き台では、炭火の温度が1000℃に達することもあります。
サーモカメラで見ると焼き台が白く映るほどで、焼き場の温度は50℃に。
その熱気は店内にも広がり、職人たちは汗だくになりながら作業を続けます。
暑さ対策は梅干しや塩分補給グッズ、そしてこまめな休憩。
それでも炭火にこだわるのは、90年以上継ぎ足した秘伝のタレとともに、創業以来の味を守り続けるためです。
「美味しく召し上がっていただくために、日夜戦っています」という言葉に職人としての誇りが滲みます。
100℃陽気
世界が認める染色技術
文京区の住宅街に構える内田染工場は、独自の染色技術で世界から注目を集めています。
3代目・内田光治さんが手がけるのは、縦と横の2方向から異なる色を重ねて染める美しいグラデーション。
機械では再現できない滑らかな色の境目が、この工場の最大の特徴です。
しかし工場の中は蒸し風呂状態。
染料を繊維に定着させるために100℃近いお湯を使うため、いたるところから常に湯気が立ち込めています。
職人は染める時間や染料の量を感覚で調整しながら、色合いに納得がいくまで工程を繰り返します。
工場ではスポットエアコンを設置し、職人はファン付きジャケットを着用して暑さに対策しながら作業を続けています。
この技術は高く評価され、コレクションに参加するブランドやアイドルの衣装も手がけるほど。
「一点一点違う味わいがある、それが我々の染めの奥深さ」と内田さんは語ります。
世界が認める繊細な色合いは、職人の経験と感覚、そして暑さとの戦いの中から生まれていました。
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