
古代ロマンあふれる
驚きだらけのハスの世界
【GOOD!いちおし】
グッド!モーニング「Good!いちおし」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
驚きだらけのハスの世界
夏の池に咲く蓮の花。
そこには1億年の歴史や仏教との意外な関わりがありました。
知れば知るほど驚く蓮の世界を紹介します。
1億年の歴史を持つ蓮
朝2時間だけ咲く花の秘密と驚きの生命力
夏の池に静かに咲く蓮の花。実はその歴史は恐竜が生きていた1億年以上前にまでさかのぼります。
埼玉県行田市にある「古代蓮の里」を訪ね、知れば知るほど驚く蓮の世界を紹介します。
1400年前の種が今も咲く
行田蓮が生まれた奇跡の物語
埼玉県行田市の「古代蓮の里」には約12万株ものハスが咲き誇りますが、最大の見どころは朝7時から9時のわずか2時間だけ。
しかも花は4日間、開いたり閉じたりを繰り返した後に散るという儚い命です。
この園のシンボルである「行田蓮」は、1971年に公共工事の際に偶然見つかった1400年以上前の地層から発芽した蓮です。
種が長持ちする秘密は殻の硬さにあり、力を入れても潰れないほど頑丈な殻が種を守り続けています。
さらに日本で最初に古代蓮として話題になったのが、1951年に千葉県で蓮の研究者・大賀一郎氏が2000年前の地層から見つけた種から育てた「大賀蓮」です。
地中深くに埋まっていた種がこれほど長期間生き続けるのは、驚異的な生命力といえます。
蓮の歴史はさらに遡り、恐竜が存在していた1億年以上前から地球上に存在していたとされる非常に古い植物のひとつです。
そんな古代蓮と現代の品種を掛け合わせた新品種も誕生しており、「舞妃蓮」はその一例。
大賀蓮と黄色い王子蓮をかけ合わせて作り出された交配種です。
ちなみに「王子蓮」は、上皇様が皇太子時代にアメリカから持ち帰られたことが名前の由来です。
仏像の台座にも蓮
仏教と深く結びついた理由
蓮が仏教と深く関わっていることは広く知られていますが、改めて仏像をよく見ると、台座が蓮の花の形をしていることに気づきます。
これを「蓮台」といいます。
泥の中から生まれながらも美しい花を咲かせる蓮の姿が、悟りや純粋さの象徴として仏教の世界観にぴったりと重なるからです。
1億年の歴史を持つ蓮は、現代 品種改良によってさらに華やかな姿へ変化していました。
品種のバリエーションも豊富で、花びらが100〜120枚の品種「紅万々」もあります。
さらに驚くのが「千弁蓮」と呼ばれる品種で、花びらの数はなんと3500枚以上。
花びらが多すぎて自力では開けないため、スタッフが手で開かせる必要があるという、蓮の世界の常識を超えた存在です。
捨てるところがない植物
食べられる蓮と戦国武将の知恵
蓮は見て楽しむだけでなく、食材としても優れた植物です。
地下茎はおなじみのレンコン、種は硬い殻を剥いて食べることができ栄養素が豊富。
花びらは天ぷらに、葉っぱはお茶にとまさに捨てるところがありません。
その価値は戦国時代にも認められており、熊本城城主・加藤清正は籠城に備えた食料確保のために城内に蓮を植えていたと伝わっています。
蓮の葉には「ロータス効果」と呼ばれる撥水機能もあります。
葉の表面にミクロレベルの細かい凹凸や毛のような構造があり、水をきれいに弾くことで葉を清潔に保ち、光合成を効率よく行えるようになっています。
また、レンコンに穴が開いているのは、葉から取り込んだ空気を地下の根まで届けるための呼吸の通り道です。
ちなみに、ラーメンなどでおなじみの「蓮華(レンゲ)」という食器の名前も、蓮の花や花びらを意味する言葉が由来。
蓮華(レンゲ)の形が蓮の花びらに似ていることからそう呼ばれるようになったといいます。
「古代蓮の里」での蓮の見頃は8月上旬ごろまでの午前中です。
1億年の歴史を持つ花を、ぜひ早起きして見に行ってみてください。
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