
スイス 人口1000万人制限 国民投票へ
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
スイスで、人口を1000万人までに制限するかどうかを問う国民投票が6月14日行われる予定です。
スイスの人口は2000年に約720万人でしたが、現在は912万人まで増えています。
早ければ2033年には1000万人を超えるとの予測もあり、人口増加への不安が高まっています。
背景にあるのは、主にEU圏からの外国人労働者の増加です。
スイスでは外国人の割合が人口のおよそ3割に達しており、住宅不足や交通渋滞、医療・教育への影響などが議論されています。
スイス 自然と経済力を兼ね備えた国
スイスはヨーロッパの中心に位置し、国土の約6割をアルプス山脈が占めています。
4000メートル級の山々や氷河など、美しい自然に恵まれた国として知られています。
また、時計や精密機器のイメージが強い国ですが、現在の輸出品目で最も大きいのは医薬品です。
世界的な製薬会社も多く、インフルエンザ治療薬「タミフル」もスイスで開発されました。
スイスは歴史的には、ナポレオン戦争後のウィーン会議で、スイスは永世中立国として国際的に承認されました。
ヨーロッパの大国に囲まれた場所にあるため、緩衝地帯として位置づけられたことが背景にあります。
その後、2度の世界大戦でも中立を保ち、直接的な戦禍を免れました。
スイス 高い所得と安定性が移民を呼び込む
スイスは安全性や金融面での信頼が高く、世界の金融拠点として発展してきました。
平均月収の中央値は約140万円と世界トップクラスで、一人当たりの平均資産も約1億円とされています。
所得水準が高く、福祉も充実しているため、暮らしやすい国として多くの人を引きつけています。
スイスはEUには加盟していませんが、EUとの間で人の自由な移動を認める協定を結んでいます。
そのため、EU加盟国の人々はスイスで暮らしたり働いたりしやすくなっていて、給与水準や労働条件の良さを求めて、ヨーロッパ各国から労働者が移り住み、人口増加につながっています。
人口制限を求める側の主張
人口制限を提案しているスイス国民党側は、外国人労働者の増加によって、すでに住宅不足による家賃の高騰、交通渋滞、教育や医療の質の低下など生活環境に影響が出ていると主張しています。
国民投票では、2050年までに人口を1000万人以下に抑えるよう憲法改正を求めています。
もし人口が1000万人を超えた場合には、EUとの人の自由な移動を認める協定を破棄するという主張も出ています。
反対派は産業競争力への影響を懸念
一方で、人口制限に反対する人たちは、有能な技術者や労働者が減り、スイスの産業競争力に悪影響が出ると訴えています。
スイスも日本と同じように少子高齢化が進んでおり、働き手の確保は重要な課題です。
現在の世論では、人口制限に反対する人の方がやや多いとみられています。
ただ、生活コストの上昇や移民増加への不満も根強く、国民投票の行方が注目されています。
| スイスでは10万人以上の署名など条件を満たせば国民投票を発議できますが、この国民投票についてが今朝の「けさ知っておきたいNEWS検定」です 2020年スイスの国民投票 問われた休暇は? |
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