
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
太平洋島しょ国の要衝 マーシャル諸島とは
東京で「世界島嶼国海洋会議」が6月3日から開幕し、気候変動や海洋問題について、太平洋に浮かぶパラオやツバルの首脳ら約300人が出席しています。
参加国の中でも注目されたのが、マーシャル諸島のハイネ大統領です。
ハイネ氏は太平洋地域で初めて女性大統領となった人物で、2018年の就任以降、少なくとも5回は来日し日本との首脳会談も重ねてきました。
今年3月には高市総理と電話会談も行っており、日本とマーシャル諸島の関係の深さがうかがえます。
そのマーシャル諸島についてみていきたいと思います。
マーシャル諸島と日本の深いつながり
マーシャル諸島は、日本から見るとグアムとハワイのほぼ中間、赤道の少し北に位置する国です。
日本からの直行便はなく、グアムを経由して最短で約10時間かかります。
面積は東京の八王子市ほどで、人口は4万人弱。5つの島と29の環礁からなる美しい島国で、細長く連なる姿から「太平洋に浮かぶ真珠の首飾り」とも表現されています。
マーシャル諸島は、第一次世界大戦後から日本が統治していた時代がありました。
その後、アメリカの統治を経て、1986年に独立しています。
現地の日本大使館で勤務経験のある東海大学・黒崎岳准教授によると、かつて日本人が多く移住していたこともあり、今も日系人が多く暮らしているそうです。
その影響は言葉や食文化にも残っています。
現地では「刺身」「野球」「電気」といった日本語由来の言葉が今も使われています。
中でも「刺身」はマーシャル諸島の人々にも親しまれており、しょうゆやわさびをつけて食べるそうです。さらに白米が主食になっている点も、日本の食文化とよく似ています。
現地のダイブショップで働く日本人スタッフによると、現地の人は「さしすせそ」の発音が少し苦手なため、「刺身」は「チャチミ」と発音されるそうです。
マグロやカツオも周辺海域で多く取れるため、日本人にとって親しみやすい食文化が根付いている国といえます。
アメリカにとっても重要な太平洋の拠点
マーシャル諸島は日本だけでなく、アメリカとも非常に深いつながりがあります。
独立前はアメリカが長く統治していた歴史があり、現在もアメリカが財政支援を行っています。
また、国防や安全保障の権限もアメリカに委ねているため、両国は緊密な関係にあります。
番組では、マーシャル諸島にある環礁のひとつに、アメリカ軍基地の滑走路があることも紹介。
太平洋の中心に位置するマーシャル諸島は、アメリカにとって東アジア戦略上の重要な場所です。
たとえば、台湾有事や北朝鮮問題が起きた場合、グアムにあるアメリカ軍基地を後方支援する拠点として、マーシャル諸島が重要な役割を担う可能性があります。
中国の海洋進出と日本の安全保障
近年、中国は太平洋地域で海洋進出を強めています。
こうした中で、マーシャル諸島やパラオ、ツバルなどは台湾と外交関係を結んでいる国々でもあります。
そのため、中国にとっても、日本やアメリカにとっても、これらの島しょ国の存在感は高まっています。
黒崎准教授は、日本にとってマーシャル諸島は「海洋安全保障の最前線のパートナー」として、さらに関係を強化する必要があると分析しています。
気候変動や海洋問題だけでなく、安全保障の面でも重要な国になっているのです。
| マーシャル諸島は、漁業の他に農業も主要な産業になっています。 これが今朝の「けさ知っておきたいNEWS検定」です マーシャル諸島「コプラ」は何を乾燥させたもの? |
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