
ナフサ供給不安を救う? 石油依存減らす 主役は「お米」
【GOOD!いちおし】
グッド!モーニング「Good!いちおし」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
ナフサの供給不安が高まる中で、今期待されているのがなんと「お米」。
石油依存から脱却する知られざるお米パワーに迫りました。
ナフサ供給不安で注目される「お米の力」
中東情勢の緊迫化などを背景に、石油由来の原料である「ナフサ」の供給不安が高まっています。
ナフサは印刷インクやプラスチック製品など、私たちの身近な商品の原材料として広く使われているものです。
そのため、価格高騰や供給の不安定さは、さまざまなメーカーにとって大きな課題となっています。
そんな中、ナフサへの依存を減らす新たな素材として注目されているのが、なんと「お米」です。
普段は食べ物として親しまれているお米ですが、実は米ぬかや古くなった備蓄米、規格外のお米などを活用することで、印刷インクやバイオマスプラスチックの原料として使う技術が広がっています。
今回紹介されたのは、和歌山県の築野グループと、福島県の工場で作られているお米由来のバイオマスプラスチック「ライスレジン」です。どちらも、石油だけに頼らない新しいものづくりとして注目されています。
和歌山県・築野グループが生み出す米ぬか由来のインク
和歌山県にある築野グループは、1947年に創業し、長年にわたって食用の油を作り続けてきた会社です。
その原材料となるのが「米ぬか」です。
米ぬかとは、玄米を精米して白米にするときに出る皮などの部分のこと。
見た目は細かい粉のようで、触るときなこのようにサラサラしています。
実はこの米ぬかには、およそ20%もの油分が含まれており、そこから絞り出して作られるのが「こめ油」です。
「こめ油」を作る過程では、食用に適さない油分も出てきます。
以前はこの油分を工業用機械の潤滑油などに利用していましたが、築野グループでは約10年前から、さらに新しい活用方法を進めてきました。
それが、ナフサの代わりとなる印刷用インクの原材料です。
米ぬか由来の油から「ポリアミド樹脂」を作り、その樹脂を溶かして顔料を混ぜることで、印刷用インクが生まれます。
従来の印刷インクにはナフサ由来の樹脂が使われていますが、米ぬか由来の樹脂を使うことで、ナフサの使用量をおよそ50%減らすことができるそうです。
コンビニおにぎりにも使われている米ぬかインク
米ぬか由来のインクは、すでに私たちの身近なところでも使われています。
その一例が、コンビニエンスストアで販売されているおにぎりのパッケージです。
普段何気なく手に取っている商品の表示や印刷にも、こうしたお米由来の技術が広がり始めています。
また、築野グループが製造している「こめ油」のパッケージラベルにも、米ぬか由来の成分を使ったインクが使われています。
食用として使われる米油と、食用にはならなかった油分から作られたインクが、ひとつの商品パッケージの中で再びつながっているのです。
築野グループでは「米ぬかに夢を」というスローガンを掲げ、米ぬかで何ができるのかを追求し続けています。
これまで捨てられたり、限られた用途でしか使われなかったものに新たな価値を見出す取り組みは、資源を無駄にしない循環型のものづくりとしても注目されています。
福島県で製造されるお米由来のバイオマスプラスチック
お米の可能性は、印刷インクだけにとどまりません。
福島県の工場では、お米を原材料にしたバイオマスプラスチック「ライスレジン」が作られています。
一般的なプラスチックの原材料となる樹脂は、その多くがナフサから作られています。
しかし、ライスレジンは名前の通り、お米を使ったプラスチック素材です。
工場では、お米とプラスチック樹脂を混ぜ合わせることで、新たな素材を生み出しています。
番組では、その製造工程を「巨大な炊飯器でプラスチックの炊き込みご飯を作っているようなイメージ」と表現していました。
お米とプラスチックを組み合わせることで、最大でお米が7割、プラスチックが3割という配合も可能になり、ナフサへの依存度を減らすことができます。
このライスレジンから作られている商品は、スプーンやフォーク、おもちゃ、ゴミ袋などさまざまです。
特にゴミ袋は、ナフサ価格の影響を受けやすいため、問い合わせが増えているといいます。
古米や規格外米を活用し、農家支援にも期待
ライスレジンに使われているお米は、主に古くなった備蓄米や、規格外の小さなお米などです。
食用として流通しにくいお米を新しい素材として活用することで、廃棄を減らすだけでなく、国産米の需要拡大にもつながります。
福島県の工場では、ライスレジンの製造量が年々増加しており、現在は年間500トンを製造しているそうです。
お米を原材料として使う選択肢が広がれば、地元農家の雇用促進や地域経済の活性化にもつながる可能性があります。
石油由来の原料に頼るだけではなく、国内にある資源を活用することは、原材料調達のリスクを減らす意味でも重要です。
中東情勢など海外の影響を受けやすいナフサに比べ、国産のお米を活用できることは、企業にとっても大きなメリットになります。
お米は石油依存から抜け出す新たな選択肢に
今回紹介された米ぬか由来の印刷インクや、お米を使ったバイオマスプラスチックは、私たちの暮らしを支える新しい技術です。
コンビニのおにぎりパッケージやゴミ袋、スプーン、おもちゃなど、身近な商品に少しずつ広がっていることに驚いた人も多いのではないでしょうか。
お米は、食べるだけのものではありません。
米ぬかや古米、規格外米といった資源を活用することで、石油由来のナフサ使用量を減らし、環境負荷の軽減や国内農業の支援にもつながります。
もちろん、すべてのプラスチックやインクをすぐにお米由来に変えられるわけではありません。
しかし、ナフサの供給不安が高まる今、お米由来の素材は、石油だけに頼らない新たな選択肢として大きな可能性を持っています。
私たちが普段食べているお米には、まだまだ知られていない力があります。
日本の身近な資源であるお米が、これからのものづくりを支える存在になるかもしれません。
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