鈴木貫太郎が総理に就任したのは何の直後?
「グッド!モーニング」 ニュース検定 -池上彰-
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池上彰 ニュース検定
ニュース検定 今日の問題
鈴木貫太郎が総理に就任したのは何の直後?
【選択枝】
■ 連合国軍の沖縄上陸
■ ドイツの降伏
■ ソ連の参戦
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■ 連合国軍の沖縄上陸
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池上彰さんの解説
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"危機"に指導者は⑩【昭和天皇のお願い】
昭和天皇の強い頼みで総理就任
終戦のときに総理を務めた鈴木貫太郎は、もともとは海軍の軍人でした。
"軍人は政治に関与すべきではない"と、信念も持っていました。
それにもかかわらず、総理大臣に就任したのです。
終戦の4ヶ月前の昭和20年4月、連合国軍が沖縄に上陸した直後でした。
鈴木が、なぜ考えを変えたのか?
その理由は、昭和天皇の強い頼みがあったからです。
その理由は、昭和天皇の強い頼みがあったからです。
昭和天皇は鈴木貫太郎に直接会われ、「もう他に人はいない、頼むからどうか」と総理就任を要請されたといいます。
日本の敗戦が色濃くなる中、戦争終結するには"鈴木貫太郎しかない"とみられていたのです。
鈴木は1929年、昭和4年に侍従長として昭和天皇に仕え、厚い信頼を得ていました。
77歳での総理就任は、日本の内閣総理大臣の就任年齢としては史上最高齢です。
就任直後にはこう述べました。
77歳での総理就任は、日本の内閣総理大臣の就任年齢としては史上最高齢です。
就任直後にはこう述べました。
鈴木貫太郎
侍従長として昭和天皇に仕え信頼得る
→77歳での総理就任は史上最高齢
→77歳での総理就任は史上最高齢
鈴木貫太郎 総理就任直後の発言
まず私が1億国民諸君の真っ先に立って、死に花を咲かす。
国民諸君はわが屍(しかばね)を踏み越えて、国運の打開に邁進されることを確信いたしまして、
謹んで拝受いたしたのであります。
国民諸君はわが屍(しかばね)を踏み越えて、国運の打開に邁進されることを確信いたしまして、
謹んで拝受いたしたのであります。
鈴木貫太郎が導いた戦争終結
相当な覚悟を持って就任したのです。
"わが屍(しかばね)を踏み越えて"と言っているので、戦争を続けていく意思表示とも受け取れます。
"わが屍(しかばね)を踏み越えて"と言っているので、戦争を続けていく意思表示とも受け取れます。
そこが鈴木勘太郎の上手なところなのです。
昨日お伝えしたように、鈴木は陸軍の本質を知っています。
早々と戦争終結に動けば、反発するリスクが大きいと考えたのです。
その後、ソ連の参戦、広島長崎への原爆投下と、日本はますます窮地に追い詰められました。
もはや、ポツダム宣言の即時受託しか、日本を救う道はありませんでした。
そこで鈴木は昭和天皇のご聖断を仰ぐことで、軍部の反対派を抑え込み、日本を8月の終戦へと導いたのです。
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