なぜ「本」が書籍を指すようになった?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
*正式な解答が出るまでは、解答予想となりますのであらかじめご了承ください。
ことば検定 問題
今日5月25日は「納本制度の日」です。
納本制度とは、国内で出版されたものはどんなものでも、国立国会図書館に納めることを発行者に義務づけた制度です。
そして、この対象となるのは本だけではありません。
新聞・雑誌・楽譜・地図・レコード・ビデオ・CD・DVD、さらにゲームといった電子出版物もその対象です。
国民にとって、共有の文化的資産として集められています。
国会図書館は無料で広くて、喫茶室もありますから、訪ねてみるのもいいかもしれないですね。
今日は「本」という言葉が書籍を指すようになった理由は何かという問題です。
なぜ「本」が書籍を指すようになった?
青 -元のものだから
赤 -木に書いていたから
緑 -はしる
「ことば検定」の解答を速報しています |
ことば検定 答え
青 -元のものだから
ことば検定 解説
きょうの解説
「本」という言葉が、書籍を表すようになる前の使い方が枕草子に載っています。
「ありがたきもの」という一節にあるのですが、この「ありがたきもの」とは"めったにない"という意味です。
その「ありがたきもの」について、清少納言はこう書いています。
「舅にほめらるる婿。また、姑に思はるる嫁の君。」
義理の父にほめられる婿と、義理の母に大事にしてもらえるような嫁は、めったにないということです。
そして「本」は、こんなふうに出てきます。
「物語・集など書きうつすに、本に墨つけぬ。」
書き写す時に、本に墨をつけないことはめったにないと言っています。
この本は「原本」のことで、原本を汚さないのは難しいという意味です。
筆で書き写していた時、お手本となる書籍を基本となるものというところから「本」と書いて「もと」と呼ぶようになり、のちにこの「本」という字で、書籍や書物を意味するようになりました。
前回の問題
ここを素早く見つけるコツで~す
①「見聞録 KENBUNROKU」をブックマーク
② Googleなどの検索エンジンで「クイズの文章」で検索する
*クイズ文の前後に見聞録と入れると見つかりやすくなるかもしれません
(注) 当ブログを転載している海外スパムサイトにご注意ください
今月のプレゼントと応募方法