BOOK文芸書ランキング TOP10
-2023年10月2日~8日-
毎週土曜の「王様のブランチ」で発表されている最新の本の売り上げランキングです。
今回は、ブックファースト新宿店による【文芸書ランキング】として発表されたものです。 |
BOOKランキング1~5位
1 | 「乃木坂46 遠藤さくら1st写真集 『可憐』」 撮影:須江隆治(See) |
集英社 |
乃木坂46の遠藤さくらさんが、22歳の誕生日に発売した初の写真集「可憐」。
地元 名古屋で見せた素の表情から、開放感ある沖縄でとらえられた大人びたまなざしまで、今まで見たことのない遠藤さんをグッと詰め込んだ写真集です。
2 | 「続 窓際のトットちゃん」 黒柳徹子 |
講談社 |
ベストセラー42年ぶりの続編、黒柳徹子さんの一冊。
3 | 「爛柯の宴 中巻」 松井琢磨 |
マイナビ出版 |
囲碁ファンからも絶賛される一冊。
商社に勤める井山が囲碁と出会い、その魅力にのめり込んでいくという囲碁小説。
仕事そっちのけで囲碁一色の生活を過ごす中で、囲碁サロン「らんか」の存在を知る。
そこは、この世とは思えない謎めいた場所だった。
そして、井山はそこに通う囲碁の猛者たちとしのぎを削るうちに、より囲碁の世界に没頭していくのだった。
ミステリー要素も散りばめられ、囲碁を知らない人でも楽しめる囲碁ファンタジー小説です。
4 | 「あなたが誰かを殺した」 東野圭吾 |
講談社 |
阿部寛さん主演でドラマ映画にもなった刑事 加賀恭一郎シリーズ最新作。
始まりは、閑静な高級別荘地で起こった連続殺人事件。
犯人はすぐに捕まったものの、犯行の詳細については一切口を割らなかった。
そこに現れたのは、長期休暇中の刑事加賀・加賀恭一郎。
加賀の手によって、次々と明らかになる事実と、その先にある驚愕の結末とは?
5 | 「なんかいやな感じ」 武田砂鉄 |
講談社 |
人気ライター・武田砂鉄さんの一冊。
「この社会に染み込んでいる『いやな感じ』はどういう蓄積物なのかを見つめようとした記録である」と綴る武田さん。
コロナ禍やSNSの普及など、社会で起こった出来事と自身の記憶を重ねたエッセイです。
BOOKランキング6~10位
第6位以下のランキングは以下の通りでした。
6 | 「列」 | 中村文則 | 講談社 |
7 | 「情景の殺人者 Scene Killer」 | 森 博嗣 | 講談社 |
8 | 「でぃすぺる」 | 今村昌弘 | 文藝春秋 |
9 | 「777 トリプルセブン」 | 伊坂幸太郎 | KADOKAWA |
10 | 「悪逆」 | 黒川博行 | 朝日新聞出版 |
今週の注目の一冊
「列」中村文則
生き方や考え方が問われる一冊。
芥川賞作家・中村文則さん最新作。
「その列は長く、いつまでも動かなかった」という一文で始まる物語。
主人公の男性は、先が見えず、最後尾も見えない列に並んでいます。
しかも、何のために並んでいるかわからないという。
すると「列の前を見てくるから場所を取っておいてくれ」という人。
「この列の方が進むから一緒に列を出よう」と誘ってくる人などが登場。
いったい何の列なのか?
その正体がわからぬまま読み進めていくうちに、列は人間の欲望そのものと結びついてくる・
「君だって、列に並びたいから並んでたんだろ?」
人生の不条理を描いた一冊です。
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