BOOK文芸書ランキング TOP10
-2022年11月21日~27日-
毎週土曜の「王様のブランチ」で発表されている最新の本の売り上げランキングです。
今回は 三省堂 池袋店による【文芸書ランキング】として発表されたものです。 |
BOOKランキング1~5位
1位 | 「黒石 新宿鮫 Ⅻ」 大沢在昌 |
光文社 |
直木賞を受賞している大沢在昌さんの新宿鮫シリーズ最新刊。
シリーズ累計800万部を突破。
キャリア警官にして一匹狼の刑事・鮫島の活躍を描いたハードボイルド小説の12作目。
今作では、過去に鮫島があと一歩まで追い詰めた謎のグループ「金石(ジンシ)」という組織が再び登場。
物語の冒頭、鮫島はその「金石」のメンバーから保護を求められる。
というのも「金石」のメンバーが同じ方法で次々と殺害されていたからだ。
そして凄腕の暗殺者「黒石(ヘイシ)」の存在が明らかになる。
正体不明の暗殺者「黒石」を追っていく鮫島。
すると、これまで明らかになっていなかった大量殺人事件に発展するのだった。
シリーズ史上最凶最悪の殺人者に鮫島が挑む。
2位 | 「無人島のふたり」 山本文緒 |
新潮社 |
「恋愛中毒」「プラナリア」などで知られる直木賞作家・山本文緒さんの闘病日記。
2021年4月にがんと診断され、10月に急逝するまでを綴った134日間の記録です。
3位 | 「私のことだま漂流記」 山田詠美 |
講談社 |
直木賞をはじめ数々の文学賞を手にしてきた山田詠美さんの自伝小説。
鮮烈なデビュー後、誹謗中傷に傷ついた日々や、結婚と離婚など包み隠さず綴られています。
4位 | 「教誨」 柚月裕子 |
小学館 |
柚月裕子さんの最新ミステリー。
幼い女の子二人の命を奪い、死刑囚となった三原響子が最後に残した「約束は守ったよ、褒めて」という謎の言葉。
その言葉の意味を探るため、響子の遠縁にあたる吉沢香純は、事件を知る関係者と面会を重ねていく。
すると、事件当時は報道されなかった事実が次々と浮かび上がってくるのだった。
全国の書店員さんからは「響子の最期の言葉の意味が分かった時、涙が止まりませんでした」
「読後、こんなに戻って来られなかった作品は初めてでした」と驚きの声が多数寄せられています。
事実と真実が反転する圧巻のミステリー小説です。
5位 | 「これちゃうか」 加納愛子 |
河出書房新社 |
お笑いコンビAマッソの加納愛子さん初の小説。
Aマッソのネタ作りに加え、エッセイやドラマの脚本を手掛けるなど、文才にも定評がある加納さんが描く6編の多彩な物語を収録。
例えば、同じアパートに住む友だち同士の軽快なおしゃべりから生まれる心温まる物語や、大学の映画サークルで代々言い伝えられる突如映像の一部が消えてなくなる怪奇現象を描いた物語など、軽快なワードが飛び交う独創的な世界観を体感できる物語集です。
BOOKランキング6~10位
第6位以下のランキングは以下の通りでした。
6位 | 「無職転生~異世界行ったら本気だす~26」 | 理不尽な孫の手 | KADOKAWA |
7位 | 「東京あたふた族」 | 益田ミリ | ミシマ社 |
8位 | 「変な絵」 | 雨穴 | 双葉社 |
9位 | 「チンギス紀 十五 子牛」 | 北方健三 | 集英社 |
10位 | 「連鎖」 | 黒川博行 | 中央公論新社 |
今週の注目の一冊
「東京あたふた族」益田ミリ
人気イラストレーター益田ミリさんのエッセイ。
益田さんのデビュー直前から、現在までの日々を3部構成で綴った一冊。
生まれ育った大阪から上京したときの、心細かった心境。
そして時を経て、コロナ禍で思ったことなど、柔らかな言葉で綴った87篇を収録しています。
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