「水菓子」本来の意味は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
今週は「夏」に関係するお話をしています。
夏に食べたくなる甘い物に「水ようかん」があります。
その「水ようかん」が広まったのは、明治以降と言われています。
その「水ようかん」が広まったのは、明治以降と言われています。
当初は、保存が難しかったため、冬のお菓子だったようです。
現在でも、福井とか他の一部の地域では、「水ようかん」は冬に食べるものなんです。
そして、和菓子屋さんなどでは「水ようかん」などのことを「水菓子」ともいます。
実は、「水菓子」とは本来、別のものを指す言葉ですが、今日はそれは問題です。
「水菓子」本来の意味は?
青 -くだもの
赤 -ところてん
緑 -覚えて、そらで歌う
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ことば検定 答え
青 -くだもの
ことば検定 解説
きょうの解説
「菓子」と「果物」とは
今日のヒントは、「水菓子」の漢字の「菓」にあります。
よく見ると、"くさかんむり"をとれば、果物の「果」になります。
実は、この"くさかんむり"のない方が、本来の字で、この字には「木の実」という意味があります。
そして、果物とは「木のもの」という意味なのですが、実は「菓子」と「果物」は、かつて同じ意味の言葉だったのです。
例えば、"朝食"と"朝ご飯"のような関係でしょうか。
ともに、「木の実」から発展して、正式な食事以外の、軽い食べ物全般の意味で、果実などの間食はもちろん、お酒のつまみも「菓子」または「果物」と呼んだそうです。
菓子とくだもの
正式な食事以外の軽食
果実・酒のつまみ
果実・酒のつまみ
「水菓子」は、"果物のこと"
現在「お菓子」と「果物」の違いというと、江戸時代頃から「お菓子」とは人間が手を加えて甘く作った食べ物のことだけを指すようになり、「果物」とは天然で採れるものを言います。
一方「果実」のことは、江戸では「水菓子」、上方では「くだもの」と呼び、「菓子」と区別するようになりました。
広辞苑にも、「水菓子」は、"果物のこと"と載っています。
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