1940年大統領選 第二次世界大戦の公約は?
「グッド!モーニング」 ニュース検定 -池上彰-
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池上彰 ニュース検定
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1940年大統領選 第二次世界大戦の公約は?
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池上彰さんの解説
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"危機"に指導者は②【真珠湾攻撃陰謀説】
第2次大戦参戦へと盛り上げた真珠湾攻撃
昨日お伝えしたルーズベルト大統領は、日本の歴史にも大きな影響を与えました。
第二次世界大戦への参戦を決定したからです。
そのきっかけは、1941年12月の真珠湾攻撃です。
ルーズベルト大統領は"卑怯なだまし討ち"だと日本を強く非難し、戦争に踏み切ったのです。
一方で、この真珠湾攻撃については"陰謀説"が根強くあります。
ルーズベルトは事前に知っていたのに、ハワイの太平洋艦隊に知らせなかったという説です。
なぜ、そんなことをする必要があったのかというと、アメリカ国内で第2次世界大戦に参戦する機運を盛り上げるためです。
わざと情報を放置し、日本軍に攻撃させたというのです。
この説の真偽はわかりません。
ただルーズベルトはこの時期、難しい決断を迫られていたのは確かです。
1940年大統領選公約は「参戦しない」
ルーズベルトは1940年の大統領選で、前年にヨーロッパで始まった第2次世界大戦には"参戦しない"ことを公約にしました。
第1次世界大戦で、多くの若者を失ったアメリカの世論が、さらなる戦争を嫌がっていたのです。
第1次世界大戦で、多くの若者を失ったアメリカの世論が、さらなる戦争を嫌がっていたのです。
ルーズベルトが、選挙公約に反して参戦するには、よほどの口実が必要でした。
日本の真珠湾攻撃は、参戦に踏み切る格好の材料になったのです。
"リメンバーパールハーバー(真珠湾攻撃を忘れるな)"を合言葉に、アメリカ世論は参戦へと一気に傾きました。
ルーズベルトは、日本、ドイツ、イタリアの枢軸国と、全面戦争する連合国側のリーダーとなります。
そして、この参戦はアメリカにも大きなメリットをもたらしました。
軍需産業を中心に、アメリカの景気が一気に回復したのです。
しかもこの体制によって、アメリカは"超大国"の地位を確実なものとしました。
陰謀説はともかく、史上最長のアメリカ大統領は、したたかな計算が働く政治家だったのです。
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