「がんばる」の由来で有力なのは?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょうは4月3日、今日から新社会人という方に、こんな言葉をご紹介します。
「 授かった仕事は何であろうと 常にそれに満足して 一生懸命にやるから衣食は足りるのだ」
これは高橋是清の「何事にも一生懸命頑張れ」という言葉です。
今出てきた「頑張る」の由来ですが、広辞苑には"我に張る"が転じたものと説明されています。
つまり"我を張る" "我を通す" というあまり良くない意味から来たという訳です。
ただ「頑張る」の由来にはもう一つ有力な説があります。
今日は、それが問題です。
「がんばる」の由来で有力なのは?
青 -見張る
赤 -声を張る
緑 -鉄砲はNG
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ことば検定 答え
青 -見張る
ことば検定 解説
きょうの解説
「頑張る」という言葉を使う時は
皆さんは、どんなときに「頑張る」と言いますか?
自分に出来そうにないことをやろうというときに、自分に喝を入れるようなときに「頑張る」と言いますよね。
その使い方が広まったのは、案外新しいみたいです。
昭和11年のベルリンオリンピックで、前畑秀子選手が日本人女性として初めて金メダルを獲ったときの名実況が「前畑がんばれ! 前畑がんばれ!」と前畑選手を応援しました。
「がんばる」を「一生懸命やる」という意味で使うことを広めたのは、スポーツ界からだったとも言われています。
さらに、もう少し前はこんなふうに使われていました。
十一隻からの英吉利(イギリス)の軍艦は 横浜の港に頑張っていて なかなか退却する模様もない」
この「頑張って」は、頑なに動かないみたいな意味で使われています。
「眼張る」と書いて「がんばる」
さらに遡って、江戸時代の「がんばる」を見てみると。
「毎日此近所をうろうろと 眼張って居たあの野郎め」
眼を張ると書いて、「がんばる」と読み「見張る」という意味で使っていました。
つまり、「がんばる」の由来で有力なのは、「見張る」です。
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