尾崎放哉「こんなよい月を〇〇寝る」、〇〇は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
明日8月19日は「俳句の日」です。
俳句のルールでは、文字数は五七五の17文字です。
ところが大正時代に入ると、そういったルールに縛られない「自由律俳句」が登場し、確立されていきました。
例えば、種田山頭火の「まっすぐな道でさみしい」
ずっと道が続いていく中、1人で歩いていく思いを詠めば、こうなるかなというのが一つの解釈です。
ずっと道が続いていく中、1人で歩いていく思いを詠めば、こうなるかなというのが一つの解釈です。
そして、今ご紹介した種田山頭火と並び、自由律で活躍したのが尾崎放哉です。
今日は、この尾崎放哉の句から出題です。
「こんなよい月を〇〇〇〇寝る」
今日は、この空欄に入る言葉は何かという問題です。
尾崎放哉「こんなよい月を〇〇寝る」、〇〇は?
青 -存分に愛(め)で
赤 -一人で見て
緑 -米菓を食べきった
「ことば検定」の解答を速報しています |
ことば検定 答え
赤 -一人で見て
ことば検定 解説
きょうの解説
尾崎放哉とは
まず、尾崎放哉の他の句を紹介します。
「咳をしても1人」
これ以上ない孤独感が、こんなに短い句でよく表現されています。
これ以上ない孤独感が、こんなに短い句でよく表現されています。
明治18(1885)年鳥取県に生まれた放哉は、現在の東大法学部を卒業後、一流の保険会社に勤務するなど、 もう絵に描いたようなエリート街道を驀進したのです。
ところが、一つ重大な欠点がありました。
酒癖が悪かったのです。
酒癖が悪かったのです。
「こんなよい月を1人で見て寝る」
酒の失敗で出世コースを外れ、40歳目前で突然仕事も家庭も全てを捨てて、寺男などをしながら句を詠む極貧生活を送りました。
今日の正解は「一人で見て」です。
「こんなよい月を1人で見て寝る」
こんな素晴らしい月を独り占めできる満足感ととるのか、あるいは、こんなに素晴らしい月が出ているのに、それを1人で見るしかない孤独ととるは、鑑賞する側の自由でしょうね。
放哉は、会社を辞めた3年後、41歳で亡くなりました。
前回の問題
本日の検定クイズ