スキージャンプ「K点」現在の意味は?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
熱戦が続く北京オリンピックもあと1週間です。
今日は、スキージャンプ男子団体戦が行われます。
今日は、スキージャンプ男子団体戦が行われます。
ジャンプの団体戦といえば、長野五輪で団体では初、悲願の金メダルに輝いた日の丸飛行隊が印象的です。
そして、長野オリンピックでよく聞いたのが、「K点越えの大ジャンプ」という言葉ですが、今日はスキージャンプの「K点」の現在の意味は何かという問題です。
きょうの問題
スキージャンプ「K点」現在の意味は?
青 -基準点
赤 -限界点
緑 -髪を引っ張らないで
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きょうの答え
青 -基準点
【本日の 緑 のボケは?】
「K点」ではなく「毛いてー(痛)」というボケでした
きょうの解説
【スキージャンプ「K点」現在の意味は?】
ジャンプ「K点」は限界点のことだった
長野オリンピックで広まったとされる「K点」ですが、日常会話でも「あの試験の難しさはK点越えだよ」とか、「あの態度の悪さはK点越えでよね」というように使われたりもしました。
しかし、今言ったような場合の「K点」は「限界点」という意味で使ってると思います。
実際に、長野五輪の頃の「K点」はドイツ語の「Kritischer Punkt(クリティシャー プンクト)」の頭文字で、「限界点」のことでした。
それ以上飛ぶと危険とされるポイントだったのです。
2代目の「K点」は基準点に
ところがルールが変わったのです。
安全に着地できる最大距離の目安、すなわち、それ以上飛ぶと危険な目安として、2004年からは「ヒルサイズ」が導入されました。
一方、2代目の「K点」も新たに導入されました。
それは、ドイツ語の「Konstruktionspunkt(コンストルクティオンプンクト)」。
頭文字をとると、やっぱり「K点」になります。
頭文字をとると、やっぱり「K点」になります。
ただし、こちらは「建築基準点」という意味です。
ジャンプ台の設計上、無理なく飛べる距離を示すポイントのことで、現在はこの「K点」を基準として、選手たちの飛距離を得点に換算している「基準点」という意味になったのです。
どちらも、ドイツ語では「K」で始まるのでややこしくて、日本では二つの「K点」が混同されているようです。
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