
グリーンランドを"管理下"へ アメリカの狙いは?
【けさ知っておきたいNEWS】
テレビ朝日グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
米・デンマーク・グリーンランドが安保協定
アメリカ・デンマーク・グリーンランドの3者が安全保障をめぐる協定で合意しました。
トランプ大統領はこれまでグリーンランドの購入や併合にまで言及してきましたが、今回はグリーンランド側の権利を尊重しながら防衛協力を強める方向でまとまりました。
グリーンランド側は「自決権」が認められたと強調し、デンマーク側も合意を歓迎しています。
グリーンランドの情勢に詳しい北海学園大学・高橋美野梨准教授によると、トランプ大統領が一方的な購入などを提案には反発しつつも、当初から3者での協議自体には前向きだったという事情が今回の合意につながりました。
北極圏を挟むロシアへの地政学的要衝
アメリカがグリーンランドをここまで重視する最大の理由はその地理的な位置にあります。
北極圏を挟んでロシアと近く、ロシアから北米へ向かうミサイルの最短ルート上に位置しています。
さらにグリーンランド・アイスランド・イギリスを結ぶラインは北大西洋の重要な防衛ラインとされており、軍事的に極めて高い戦略価値を持っています。
ロシアが北極海での軍事プレゼンスを強める中、アメリカとしてもこの地域における影響力の確保は急務となっています。
資源と北極圏の主導権争いにも発展
今回の協定ではアメリカ軍の基地増設や駐留、領空利用などで権限が広がるとみられています。
また中国やロシアなどがグリーンランドに対して安全保障上の影響力を持つことを抑える仕組みも含まれるとされており、単なる米国とグリーンランドの二国間の話にとどまらない広がりがあります。
グリーンランドにはレアアースをはじめとする豊富な鉱物資源も眠っており、今回の合意は軍事・資源・北極圏の主導権争いという三つの側面を持つ重要な動きといえます。
中国もグリーンランドへの関与を強めてきた経緯があるだけに、今回の協定はその動きを牽制する意味合いも持っています。
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