なぜホタテ?イルカ? 銀座や原宿で発見! 東京の化石【GOOD!いちおし】
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なぜホタテ?イルカ?
銀座や原宿で発見! 東京の化石
【GOOD!いちおし】

 

テレビ朝日グッド!モーニング「Good!いちおし」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。

 

今日の「Good!いちおし」
なぜホタテ?イルカ?
銀座や原宿で発見! 東京の化石

過去の地球の姿を知る大切な手がかりとなる化石.。
実は東京の都心でもたくさん見つかっています。
ホタテヤイルカまで、今の東京からは想像しにくい化石も調査しました。

 

東京都心の地下から貴重な化石が続々

今回の「GOOD!いちおし」では、東京・千代田区の日比谷図書文化館で開催されている展覧会「発見された東京の化石」が紹介されました。

展示されているのは、東京都心で見つかった約250万年前から現代までの貴重な化石です。
化石発掘というと山や崖を掘るイメージがありますが、東京ではビル建設や地下鉄工事の際に偶然見つかるケースが多いといいます。

中でも注目されたのが、中央区日本橋浜町で発見されたナウマンゾウの化石です。

 

浜町駅の地下から
ナウマンゾウ約3頭分

1976年、都営新宿線・浜町駅の建設工事中、地表から約22メートル下の約15万~12万年前の地層からナウマンゾウの化石が約100点発見されました。

頭骨や大きな板状の歯、下顎など、生前の姿を復元する手掛かりになる貴重な資料で、「浜町標本」と呼ばれています。

中には額の部分の骨もあります。
内部は蜂の巣のような構造になっていて、大きな頭を少しでも軽くするための仕組みだったと考えられています。

この場所からは約3頭分の骨が確認され、調査によってメスのナウマンゾウだと分かっています。

ナウマンゾウの化石は東京では珍しくなく、渋谷区でも発見されています。
現在の明治神宮前駅付近では、地下鉄千代田線の工事中に、ほぼ1頭分とみられるオスの化石が見つかりました。
「原宿標本」と呼ばれる貴重な資料です。

 

丸の内や銀座ではイルカの化石

東京都心から見つかるのは陸上動物だけではありません。

丸の内や銀座周辺では、なんとイルカの化石も発見されています。
丸の内二丁目で見つかった化石は、かつてこの一帯が海だったことを物語っています。

およそ8000~4000年前ごろまで、現在より海面が高い時期があり、東京の低地には海が広がっていたと思われています。
その海で死んだイルカが地層に埋まり、長い年月を経て化石になったと考えられています。

文京区では地下鉄有楽町線の駅建設中に、長い牙を持つセイウチの化石も見つかりました。
セイウチといえば北極圏など寒い地域の動物です。
なぜ東京から見つかったのかは今も謎が多く、100万年ほど前の非常に古い資料である可能性も考えられています。

 

地下5メートルには大量の貝の痕跡

有楽町周辺では、現在の地面から約5メートル下に大量の貝を含む地層があります。

展覧会では実際の地層を接着剤で剥ぎ取った標本も展示され、貝殻だけでなくカニの爪や、アナジャコのような生き物が巣穴を掘って動いた跡まで確認できます。
こうした巣穴など、生物の活動によって残った痕跡は「生痕化石」と呼ばれます。

さらに東京都内では、10万年前や20万年前など、異なる時代の貝を含む地層も数多く見つかっています。

 

東京を代表する化石
「トウキョウホタテ」

特に興味深いのが、約1万2000年前には絶滅したとされる「トウキョウホタテ」です。

明治39年に命名された貝で、現在の一般的なホタテに比べ、殻に縦方向へ入る筋の数が少なく、不規則なのが特徴です。
比較的暖かい海を好んでいたと考えられています。

東京を代表する化石にも選ばれていますが、実は千葉県や茨城県で見つかる例も多く、東京産のものはそれほど多くないそうです。
今回展示されている資料は千代田区内で発見されたため、まさに「東京産のトウキョウホタテ」です。

 

皇居で見つかった貝は化石ではない?

今回の展示には、昭和24年に行われた皇居内の発掘調査で見つかった貝もあります。

ところが、こちらは厳密には化石とは呼ばれません。
近くから縄文土器の破片や、海の生き物を捕るために使われた道具の先端などが発見されたためです。
つまり、その場所に自然に生息していた貝ではなく、人間が捕まえて運び込んだものと考えられます。

このように、人間が食料などとして持ち込んだ動物の骨や貝殻は「化石」ではなく「動物遺存体」と呼ばれ、貝塚などから出土するものもこれに当たります。

 

現在はビルや鉄道が立ち並ぶ東京ですが、その地下にはナウマンゾウが歩き、イルカが泳いでいた時代の痕跡が眠っています。
普段歩いている街の地下に壮大な自然史が隠されていると思うと、東京の見え方も少し変わってきそうです。

展覧会「発見された東京の化石」は、日比谷図書文化館で10月18日まで開催されています。

 

 

 

-これまで紹介した「GOOD!いちおし」-

 

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