
【2025年本屋大賞】
全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本ランキング
全国の書店員が「今いちばん売りたい本」を投票で決める【本屋大賞】は、今年で22回目。
歴代の受賞作品は、受賞後多くの作品が映像化やベストセラーとなり、いずれも大ヒットしています。
もちろん今年も注目作が目白押し。
そんな2025年本屋大賞のランキングが発表されました。
2023年 「汝、星のごとく」凪良ゆう
2022年 「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬
2021年 「52ヘルツのクジラたち」町田そのこ
2020年 「そしてバトンは渡された」瀬尾まいこ
2019年 「かがみの孤城」辻村深月
2025年本屋大賞ランキング 1位~5位
第1位 「カフネ」 阿部曉子/講談社
書店員さんからは絶賛の嵐。
「読むとお腹も心も満たされる、すごい癒される作品」
「泣いちゃって、もう読めなくなるぐらい泣くぐらいすごい体験をして、もうこれしかない!と思って1位に選びました」
物語の主人公 野宮薫子は、最愛の弟・春彦を突然亡くし、さらに夫からは離婚を切り出されるなど、不幸な出来事が続いていた。
生きる希望を失いかけ、酒に溺れる日々。
そんなとき出会ったのが、亡くなった弟の元恋人 小野寺せつな。
せつなが勤める家事代行サービス会社「カフネ」を手伝うことになった薫子は、仕事や育児に追われる若い母親や親の介護に疲れ果てている男性たちとの出会いを重ねる。
家事代行サービスを通じて様々な人生に触れ、徐々に薫子自身も前を向けるようになっていく。
ー誰かの役に立つことができた。(中略)
それもたいしたことではない。
それでも今、ありがとうと言ってもらえた。
今、私はあの人を助けたのではなくて、助けてもらったのだ。
寄り添うことの大切さが心にしみる2025年本屋大賞受賞作です。
第2位 「アルプス席の母」 早見和真/小学館
書店員さんからは「一番泣きました」、「全然野球を知らなくてもめっちゃ泣いたので」ととにかく泣けるという一冊は、シングルマザーの主人公が甲子園を目指す息子を支え、共に戦う日々を描いた、これまでにはない高校野球をテーマにした物語。
第3位 「小説」 野崎まど/講談社
本作は、君はなぜ小説を読むのか?を問う物語。
主人公は、読書をきっかけに出会った12歳の内海と外崎。
2人はある日、小説家が住んでいると噂される屋敷へと忍び込む。
ところが…。
小説家は、そんな彼らをとがめることなく「ここにある本はすべて好きに読んでいい」と温かく迎え入れる。
しかし、なぜかペンネームは教えてくれず、彼の書いた小説だけは読むことができなかった。
小説家の正体、そして彼が紡ぐ物語に隠された秘密とは?
第4位 「禁忌の子」 山口未桜/東京創元社
舞台は関西にある市民病院。
ある日、身元不明の遺体が搬送される。
その遺体を見た救急医の武田は目を疑う。
なぜなら、遺体の顔が自分と瓜二つなのだ。
一人っ子として育った武田は、亡くなった両親から兄弟や双子がいると聞いたことはなかった。
この男はいったい何者なのか?
自分と何か関係のある人物なのだろうか?
武田は、この男の正体について調べ始めるのだった>
第5位 「人魚が逃げた」青山美智子/PHP研究所
物語は、SNS上で拡散された「#人魚が逃げた」という謎めいた一言をきっかけに動き出す。
どうやら、王子と名乗る謎の青年が「僕の人魚がいなくなってしまって」と語り、銀座の街をさまよい歩く姿が注目を集めているという。
そんな王子と出会った人々が、自らの心と向き合っていく物語。
2024年本屋大賞ランキング 6位~10位
第6位 「spring」恩田 陸/筑摩書房
15歳で海を渡り世界へと踊り出る、一人の天才ダンサー・萬春をめぐる物語。
第7位 「恋とか愛とかやさしさなら」一穂ミチ/小学館
物語は、主人公の新夏が5年交際している彼氏の啓久からプロポーズされるところから始まる。
しかし、その翌朝 啓久が盗撮で捕まったという連絡が来る。
何かの間違いであって欲しいと願う新夏だったが、啓久は「出来心だった」とあっさり罪を認めたのだった。
別れるのか許すのか揺れ動く新夏に、「だって痴漢したわけじゃないよね?大企業勤めで、実家が太くて、大きな限定要素もない男を手放してどうするの?」という友人も。
信じるとは?許すとは?
様々な価値観に揺れ動く新夏の決断は?
第8位 「生殖記」朝井リョウ/小学館
著者の朝井さんが「自分の中にあるルールをすべて撤廃して書きました。」と語る本作は、前代未聞の語り手が物語の鍵に。
これまでにない読書体験が味わえる一冊です。
第9位 「死んだ山田と教室」金子玲介/講談社
物語は、クラスの人気者だった山田が交通事故で亡くなり、その魂が教室のスピーカーに乗り移ったことから始まる。
クラスメイトたちとの不思議な交流を描いた青春小説。
第10位 「成瀬は信じた道をいく」宮島未奈/新潮社
去年の本屋大賞受賞作「成瀬は天下を取りにいく」の続編。
滋賀県を舞台に、我が道を突き進む中学生成瀬あかりの青春を描いた物語。
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