BOOK文芸書ランキング TOP10
-2024年1月8日~14日-
毎週土曜の「王様のブランチ」で発表されている最新の本の売り上げランキングです。
今回は、ブックファースト 新宿店による【文芸書ランキング】として発表されたものです。 |
BOOKランキング1~5位
1 | 「変な家2 11の間取り図」 雨穴 |
飛鳥新社 |
ホラー作家・雨穴さん最新作。
シリーズ累計140万部を突破、不可解な間取りから浮かび上がる謎に迫る不動産ミステリー小説の第二弾。
そして今作には、11の不可解な間取りが登場。
例えば、「行先のない廊下」。
物語は、ある女性から著者に子供の頃に住んでいた実家の間取りについて、相談が寄せられるところから始まる。
一見すると、普通の一軒家の間取り図が、「この廊下必要ないと思いませんか?」と、部屋と部屋の間の行先のない廊下を指さした。
この廊下が無ければ、2つの部屋を広く使えるのでは?
「この間取り何かがおかしい」
そこで著者は、この家を建てた建築会社などに話を聞きに行く。
すると、建設中に起こったある悲しい出来事にいきつくのだった。
さらに、読み進めていくうちに登場する様々な間取りの謎。
実は、それぞれが関連することが判明。
そして、ラストにはすべての謎がつながる驚きの構成となっています。
2 | 「風に立つ」 柚月裕子 |
中央公論新社 |
「孤狼の血」シリーズや「盤上の向日葵」などで知られる人気作家・柚月裕子さん初の家族小説。
岩手県で南部鉄器の工房を営む父と息子が、非行少年を預かる「補導委託」のボランティアを引き受けることに。
不器用で無口な父と、そんな父を理解できないでいる息子は、少年との交流を通して、少しずつ歩み寄っていく。
近くにいるからこそ気づかない家族の愛を描いた心温まる物語です。
3 | 「ファラオの密室」 白川尚史 |
宝島社 |
古代エジプトを舞台にした一冊。
自分を殺した犯人を捜すため蘇ったミイラが、謎解きに奔走するミステリー。
今年の「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しました。
4 | 「美しくありたい」 梅澤美波 |
日経BP |
乃木坂46 梅澤美波さん初のエッセイ。
5 | 「瀧野由美子 2nd写真集 『マインドスケープ』」 瀧野由美子 |
ワニブックス |
瀬戸内を拠点に活動するアイドルグループSTU48 瀧野由美子さんの卒業記念写真集。
グループの思い出が詰まった広島県を中心に、透明感あふれる瞬間を切り取ったアイドル活動の集大成となる一冊です。
BOOKランキング6~10位
第6位以下のランキングは以下の通りでした。
6 | 「椛島光カレンダー」 | 椛島光・三宮幹史 | 講談社 |
7 | 「存在のすべてを」 | 塩田武士 | 朝日新聞出版 |
8 | 「創元SF文庫総解説」 | 東京創元社編集部(編) | 東京創元社 |
9 | 「気がする朝」 | 伊藤 紺 | ナナロク社 |
10 | 「成瀬は天下を取りにいく」 | 宮島未奈 | 新潮社 |
今週の注目の一冊
「気がする朝」伊藤 紺
日常を彩る短歌の作品集に注目!
著者は新世代の歌人と注目を集める伊藤紺さん。
暮らしの中にある、ささやかな喜びや感情のゆらぎを繊細に表現した102首を収録。
「歩くたび揺れる手が 後ろに来るの待ってから そっと手をつなぐ」
「つきたくないうそは つかなくていいとか 普通のことをきみから学ぶ」
若い世代を中心に話題となり、歌集としては異例の発売1ヶ月で重版となりました。
情報元