BOOK文芸書ランキング TOP5
-2023年8月7日~13日-
毎週土曜の「王様のブランチ」で発表されている最新の本の売り上げランキングです。
今回は、SHIBUYA TSUTAYAによる【文芸書ランキング】として発表されたものです。 |
BOOKランキング1~5位
1 | 「ハンチバック」 市川沙央 |
文藝春秋 |
芥川賞受賞作。
難病を患う主人公の女性が、自らの心の内や健常者への皮肉を鋭くユーモラスに描いた衝撃作。
受賞直後から大きな反響を呼び、23万部を突破しています。
2 | 「君たちはどう生きるか」 吉野源三郎 |
マガジンハウス |
1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた名作。
中学生のコペル君こと本田潤一が、近所に引っ越してきた叔父さんとの会話を通じて、いじめや貧困などの問題に、人間としてどう生きるべきかを問いかける物語。
2017年に発売された漫画版も10位にランクインするなど話題になっています。
3 | 「すべての恋が終わるとしても-140字の恋の話-」 冬野夜空 |
スターツ出版 |
恋の始まりと終わりを140字でエモーショナルに描き、30秒で泣けると若い世代を中心に人気を呼んでいます。
4 | 「汝、星のごとく」 凪良ゆう |
講談社 |
2023年本屋大賞受賞作。
今週月曜から全国の本屋さんで「汝、星のごとく」花火大会が開催。
書店にあるポスターやPOPから二次元コードを読み取ると、次々と美しい花火が打ち上がります。
今回のARでは音が流れませんが、色鮮やかな花火は作中でも描かれた愛媛県今治市の花火をモチーフにしているんだそうです。
5 | 「可燃物」 米澤穂信 |
文藝春秋 |
群馬県警を舞台に描かれる5つの短編ミステリー。
BOOKランキング6~10位
第6位以下のランキングは以下の通りでした。
6 | 「彼女たちの20代」 | 山口路子 | ブルーモーメント |
7 | 「変な家」 | 雨穴 | 飛鳥新社 |
8 | 「ヨモツイクサ」 | 知念実希人 | 双葉社 |
9 | 「20代で得た知見」 | F | KADOKAWA |
10 | 「漫画 君たちはどう生きるか」 | 吉野源三郎(原作) 羽賀翔一(漫画) |
マガジンハウス |
今週の注目の一冊
「彼女たちの20代」山口路子
世界的有名人の20代のエピソードをつづった一冊。
オードリー・ヘップバーン、マリリン・モンローなど時代のアイコンとなった13人の女性たちが、20代をどのように過ごしたかを紹介。
24歳の時、「ローマの休日」のヒロインに抜擢され、一躍世界的スターになったオードリー・ヘップバーン。
写真に撮られる機会がぐんと増えた彼女。
実は、容姿に対するコンプレックスがあったといいます。
「私は自分を美人だと思ったことはありません」
鼻と四角い顔がコンプレックスだったという彼女は、それを目立たせないために、目のメイクを磨き上げました。
そして人々から世界一美しい目の持ち主と称賛されると、「いいえ、世界一美しい目のメイクです」とヘアメイクの人を称えました。
全ての人を励ましてくれる一冊です。
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