【王様のブランチ】BOOK文芸書ランキング TOP10
-2022年5月8日~14日-
毎週土曜の「王様のブランチ」で発表されている最新の本の売り上げランキングです。
今回は、ジュンク堂池袋本店による【文芸書ランキング】として発表されたものです。 |
BOOKランキング1~5位
第1位 | 「くるまの娘」 宇佐美りん |
河出書房新社 |
著者の宇佐美さんは、昨年史上3番目の若さで、芥川賞を受賞し大きな話題に。
それ以来、1年ぶりとなる待望の新作は、いびつな家族の物語。
主人公のかんこは、両親と3人で暮らす高校生。
父は、すぐにかっとなっては暴力を振るい、母は脳梗塞の後遺症に悩んでいた。
そんな中届いた、遠方に住む祖母の訃報をきっかけに、かんこたちは車中泊をしながら葬儀へと向かう。
ままならない家族は、短い旅の中、何を思うのか?
人間関係のあり方を問う物語です。
第2位 | 「同志少女よ、敵を撃て」 逢坂冬馬 |
早川書房 |
今年の本屋大賞受賞作で、47万部突破。
第3位 | 「N46MODE VOL.2」
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光文社 |
乃木坂46の公式ブック。
デビュー10周年を記念して、メンバー全員がモデルとして登場しています。
第4位 | 「佐久間宣行のずるい仕事術」 佐久間宣行 |
ダイヤモンド社 |
著者は、テレビ東京で数々の人気番組を手掛け、現在フリーのプロデューサーとして活躍する佐久間宣行さん。
そんな佐久間さんが、好きなことで成果を出す方法や、敵を作らずにやりたいことを実行する62の仕事術を公開。
例えば、苦手な人と仕事をするときにオススメの方法がこちら。
「コント〇〇な人」と心の中で唱える。
芸人さんがコントを始めるときの、タイトルコールのように「コント:性格の悪い人」などと唱えることで、客観的になり、その状況を面白がる余裕が出来るんだとか。
今すぐ実践できてタメになると話題になり、発売1カ月で10万部を突破しています!
第5位 | 「本の雑誌2022年6月号」 本の雑誌編集部 |
本の雑誌社 |
新刊情報やブックレビュー、作家の特集など、あらゆる本の話題を取り上げる情報誌です。
BOOKランキング6~10位
第6位以下のランキングは以下の通りでした。
第6位 | 「マスカレード・ゲーム」 | 東野圭吾 | 集英社 |
第7位 | 「笙野頼子発禁小説集」 | 笙野頼子 | 鳥影社 |
第8位 | 「20代で得た知見」 | F | KADOKAWA |
第9位 | 「競争の番人」 | 新川帆立 | 講談社 |
第10位 | 「それでも日々はつづくから」 | 燃え殻 | 新潮社 |
今週の注目の一冊
「競争の番人」新川帆立
はびこる悪を成敗する社会派エンターテインメント。
著者の新川帆立さんは、東京大学法学部卒業の元弁護士。
デビュー作「元彼の遺言状」は、シリーズ累計85万部を突破。
若き女性弁護士が活躍するミステリー小説です。
最新作の舞台は、これまであまり注目されることがなかった公正取引委員会。
経済活動における自由で公正な競争の場を守る機関です。
主人公は、公正取引委員会の審議官となって5年めの白熊楓。
感情のまま突き進む、体育会系女子。
一方、楓とコンビを組む小勝負勉は、東大卒で二十歳の時に司法試験に合格した毒舌系の天才キャリア。
そんな二人が挑む事件は、ウェディング業界の談合や下請けいじめ。
「弱くても戦わなくちゃいけない」
時に反発しぶつかり合いながら、業界を支配する敵からの妨害に共に立ち向かう。
さらに調査の途中で、疑いのあるホテルの社長が、何者かにナイフで刺されるという事件が起こる。
はたして、楓と小勝負の凸凹コンビは業界の陰謀と殺人未遂事件の真相にたどり着けるのか?
意外な展開から、謎解き、そして逆転に次ぐ逆転満載の社会派エンターテインメント小説です。
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