
キオクシアHD株 ストップ安なぜ?
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
キオクシアHD株がストップ安
その背景とは
半導体メーカーのキオクシアHDの株価が、東京株式市場でストップ安となりました。
同社はNAND型フラッシュメモリ分野に強みを持ち、AIブームを追い風に売り上げを急拡大させてきました。
おととし12月に初値1440円で上場後、昨年末から株価が急騰し、先月22日には11万2700円という最高値をつけました。
ところがそこから約1か月で52110円と最高値の半値以下まで下落し、時価総額はピーク時に比べて30兆円以上を失う事態となっています。
さらにアドバンテストや東京エレクトロンなど、他のAI半導体関連株も軒並み下落が続いており、業界全体に暗い影が広がっています。
ライバル企業が
国家予算超えの超巨額投資を発表
株価下落の大きな要因の一つが、競合他社による超巨額の設備投資の発表です。
NANDの世界シェアでは、韓国のサムスン電子とSKハイニックスがトップ2を占め、キオクシアが3位、アメリカのマイクロン・テクノロジーが4位という状況です。
このライバル企業たちが相次いで巨額投資を表明。
韓国2社合計で83兆円、マイクロンが41兆円と、合わせると124兆円にのぼります。
これは日本の国家予算122兆円をも上回る規模です。
さらに中国の半導体大手CXMTも近く株式上場を予定しており、調達資金を設備投資に回すとみられています。
韓国・アメリカ・中国のライバルが一斉に大規模投資に動くことで、株式市場では「過剰投資ではないか」という見方が強まり、将来的に供給が需要を上回って価格競争が激化するという懸念が広がっています。
「もしかして今が業績のピークでは」と感じた投資家が売りに動いているということです。
信用取引の連鎖売りが
ストップ安を加速させた
もう一つの要因が、信用取引による売りの連鎖です。
信用取引とは証券会社からお金を借りて株を買う仕組みで、短期間で利益を狙う投資家に多く使われています。
株価が上昇している間は問題ありませんが、一定水準を下回ると追加で現金を担保として差し入れなければならないルールがあります。
株価が下がり始めると、この追加担保を避けようとした個人投資家が売りに走り、それがさらに株価を押し下げて次の投資家も売りに動くという負の連鎖が生まれます。
今回のキオクシア株はまさにこの状況に陥っており、売りに売りが重なってストップ安まで達したとみられています。
ただし、半導体業界に詳しい専門家は「業績や事業環境はむしろ堅調で、今回の株価下落の直接的な原因にはなっていない」と指摘しています。
だからこそ、今月下旬に予定されている決算発表の内容が、今後の株価の行方を左右する重要な注目点となっています。
| 「キオクシア」の社名は日本語の「キオク(記憶)」とギリシャ語の「アクシア」を組み合わせたものですが、この社名についてが今朝の「けさ知っておきたいNEWS検定」です。 ギリシャ語「アクシア」の意味は? |
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