
銅が高騰! 10円玉の価値が額面超えの10.5円
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
10円玉に使う材料の価値 10円超え?
10円硬貨に使われている金属の価値が、額面の10円を上回ったのではないかと注目されています。
背景にあるのは、10円玉の主な材料である銅の価格高騰です。
近年、生成AIの普及によってデータセンターへの投資が進み、送電線などに大量の銅が必要になっています。
その影響で、銅の価格は5年前と比べて1トンあたり約2倍に上昇しているといいます。
そのため、銅の価格が上がると、硬貨そのものに使われている素材の価値も上がります。
日本経済新聞の推計では、95%が銅でできて10円硬貨の原料価値が10円を超え10.5円、60~70%の銅で出来ている5円硬貨も6.4円と額面以上の価値になっていると紹介されました。
生成AIの普及で銅の需要が急増
銅は電気を通しやすく、送電線や電子機器、建築資材など幅広い分野で使われています。特に近年は、生成AIの利用拡大に伴い、大規模なデータセンターが次々と整備されています。
データセンターでは大量の電力を使うため、送電設備や配線に多くの銅が必要になります。そのため、世界的に銅の需要が増え、価格高騰につながっています。
10円硬貨は日常生活で何気なく使っている小さなお金ですが、その材料である銅の価値が上がったことで、額面以上の素材価値を持つ可能性が出てきたのです。
日本の貨幣と銅の深い歴史
日本の貨幣と銅の関係は古く、飛鳥時代の683年に作られたとされる日本最古の貨幣「富本銭」にも銅が使われていました。
富本銭という名前には、国や民に富を与えるもとになるという意味が込められていたといいます。
その後、1871(明治4)年に新貨条例が制定され、日本のお金の単位が「円」と定められました。
この時代には、お金の価値の基準が銅から金へと移り、金を使った貨幣が作られるようになります。
当時の日本では、1円金貨に金が1.5グラム、10円金貨に金が15グラム使われていました。
ただし現在は、貨幣製造に金だけでは足りず、銅やアルミニウムで貨幣は作られるようになりました。
記念金貨の価値は大きく上昇
金はその後、記念貨幣にも使われました。
たとえば1986年に発行された天皇陛下御在位60年記念の10万円金貨には、純金20グラムが使われています。
さらに1990年、今の上皇さまが天皇に即位された際の記念金貨には、純金30グラムが使われました。
どちらも額面は10万円ですが、当時は11万5000円前後で購入できたといいます。
当時の金の価格は、20グラムで約4万円、30グラムで約6万円ほどでした。
しかし現在は金の価格が大きく上がり、金としての価値は20グラムで約48万円、30グラムで約72万円ほどになると紹介されました。
銀行に持っていけば額面通り10万円として扱われますが、金を買い取る専門店などでは、素材としての価値が大きく評価される可能性があります。
希少価値のある10円玉「ギザ10」
10円玉の中には、コレクターの間で人気があるものもあります。
それが「ギザ10」で、昭和26年から昭和33年までに発行された10円玉で、側面にギザギザの刻みがあるのが特徴です。
もし未使用の状態で残っていれば、数千円から数万円のプレミア価格がつく場合もあるといいます。
財布の中に昔の10円玉が入っていないか、つい確認したくなる話題です。
また、昭和64年の硬貨も、発行期間が短かったことから注目されることがあります。
昭和64年はわずか7日間しかなかったため、コイン収集家の間では関心を集めやすい年号です。
10円玉の素材価値が額面を上回る可能性があるというニュースは、銅価格の高騰や世界的な資源需要の変化を映し出しています。
生成AIの普及によってデータセンターが増え、銅の需要が高まっていることが、身近な硬貨にも影響しているのです。
ただし、硬貨を傷つけたり、穴を開けたり、溶かしたりする行為は法律で禁止されています。
貨幣損傷等取締法により、1年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金が科される場合もあります。
珍しい硬貨を見つけた場合は、大切に保管し、正しく扱うことが大切です。
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