「咳(せき)」の由来は? 【ことば検定プラス】

【咳(せき)の由来】

まず「咳」という漢字に注目。

右の「亥」はここでは「イノシシ」の意味はなく、音符の役割を果たしていて、咳の音を表すとされます。
そして、訓読みではこの字に「く」と送って、「咳(せ)く」と読みます。

実は、咳の語源は、同音異字の「せく」という言葉と関係あると考えられています。

それは、「塞ぐ」と書いて「せく」と読みます。
「ふさぐ」という字です。
「堰き止める」は「塞き止める」と書くことも出来ます。

咳をする時は、一度呼吸を止めてから、短く強く吐き出します
つまり、"呼吸を堰き止める"ところから→咳(せ)く→咳(せき)となったと考えられるのです。

そして「咳(せ)く」は「しわぶく」とも読みます。
咳や咳払いのことを、「咳(しわぶ)き」とも言います。

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