BOOK文芸書ランキング TOP10
-2023年6月26日~7月2日-
毎週土曜の「王様のブランチ」で発表されている最新の本の売り上げランキングです。
今回は、三省堂書店 有楽町店による【文芸書ランキング】として発表されたものです。 |
BOOKランキング1~5位
1 | 「この夏の星を見る」 辻村深月 |
KADOKAWA |
コロナ禍で、部活動などが次々と制限されてきた学校が舞台。
東京と茨城、長崎の中高生たちが、オンラインの天文活動を通じて、新たな仲間と出会い、成長して行く物語です。
2 | 「そこのけ、そこのけ、アタシが通る!!」 原 なつ美 |
文芸社 |
原なつ美さん、73年間の人生を綴った自伝。
3 | 「汝、星のごとく」 凪良ゆう |
講談社 |
2023年本屋大賞受賞作で、40万部突破。
4 | 「夜果つるところ」 恩田陸 |
集英社 |
本作は、5月に発売された恩田さんのミステリー長編「鈍色幻視行」に登場する小説。
その物語を、恩田さん自ら執筆したのが、「夜果つるところ」。
その内容とは?
遊郭「墜月荘」で暮らす私には、生みの母、育ての母、名義上の母と3人の母親がいる。
その母たちからは「お客さんと会わないように」と言われていたが、ある時、私は館に出入りする3人の男たちの宴会に迷い込む。
この出会いをきっかけに、「墜月荘」では次々と凄惨な事件が巻き起こる。
はたして、それらの事件の裏に隠された真相とは?
2か月連続で刊行された圧巻の2冊、あなたはどちらから読みますか?
5 | 「週刊文春WOMAN 2023夏号」 週刊文春WOMAN編集部 |
文藝春秋 |
年4回刊行される週刊文春WOMANがランクイン。
BOOKランキング6~10位
第6位以下のランキングは以下の通りでした。
6 | 「図書館のお夜食」 | 原田ひ香 | ポプラ社 |
7 | 「ジウX」 | 誉田哲也 | 中央公論社 |
8 | 「愛するよりも愛されたい 令和言葉・奈良弁で訳した万葉集①」 | 佐々木良 | 万葉社 |
9 | 「縁切り上等! -離婚弁護士 松岡紬の事件ファイル-」 | 新川帆立 | 新潮社 |
10 | 「脈動」 | 今野敏 | KADOKAWA |
今週の注目の一冊
「図書館のお夜食」原田ひ香
物語に出てくる料理を食べたくなる一冊。
食をテーマにした作品を多く手がける原田ひ香さんの「図書館のお夜食」。
舞台は東京郊外にある不思議な図書館。
主人公 樋口乙葉が働いているのは、夜7時から深夜12時まで開館し、亡くなった作家の蔵書だけが集められている有料図書館。
そんな図書館の利用者は、時代小説家の愛人や高名な先生などさまざま。
秘密を抱え、本に翻弄される人々が織り成す人間ドラマが描かれます。
さらに、本書では実在の小説に描かれる料理屋まかないとして登場。
「今日は『しろばんば』ね」
この日のまかないは、井上靖さんの「しろばんば」に出てくるライスカレー。
お腹も心も満たされる一冊です。
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