日本へのスペイン風邪"第1波"はどこから?
朝の情報番組「グッド!モーニング」 -ニュース検定-
テレビ朝日系列で放送される朝の情報番組「グッド!モーニング」では、
「ことば検定プラス」「お天気検定」「ニュース検定」と3つの検定があって問題が出されます。
いずれも3者択一問題で、テレビのデーターボタン(dボタン)から簡単に参加できます。
正解、不正解でポイントを獲得することが出来て、貯めたポイント数に応じて、毎月のプレゼントに応募できます。
ここでは、池上彰さんが出題するニュース検定にスポットを当てて、検定の内容と結果について触れて行きます。
池上彰さんの「ニュース検定」
【問題】
日本へのスペイン風邪"第1波"はどこから?
■ 韓国
■ 香港
■ 台湾
本日の解答は
■ 台湾
池上彰さんの解説
【発端は相撲風邪】
スペイン風邪の起源 中国説
スペイン風邪の起源については、アメリカからの可能性をお伝えしましたが、もう1つ有力な説があります。
中国です。
この中国説のカギとなるのが相撲風邪です。
1918年4月、3人の力士が謎の風邪に感染し亡くなりました。
当時、日本の統治下にあった台湾で巡業中が行なわれていた最中のことでした。
その後本土に戻ってきた力士から、相撲界に広がり、新聞に相撲風邪として取り上げられました。
ポイントとなるのは、そのタイミングです。
記録上、スペイン風邪の最初の感染者とされるアメリカ兵は、1918年3月に発症しました。
そして、お相撲さんたちが台湾で発症したのは、同じ年の4月です。
わずか1カ月でアメリカから台湾へ流行が移ったとは考えづらいですよね。
そこでスペイン風邪は、中国で発生したと推測する学者もいるのです。
当時アメリカでは、大陸横断鉄道が建設されていて、多くの中国人労働者が渡っていました。
その中に、感染者がいたのではないかというのです。
また、アメリカの兵舎で流行する前に、スペイン風邪とみられる呼吸器病が、中国の国内で流行っていたという記録もあります。
当時行われていた第1次世界大戦では、英仏軍が96,000人の中国人労働者を西部前線で使っていたという史実も発見されています。
スペイン風邪の本性
感染源は今も特定されていませんが、中国が発生源ならつながりの深い台湾で、お相撲さんが感染しても不思議ではありません。
いずれにしても、この相撲風邪が、日本でのスペイン風邪の第1波となりました。
この年の10月には第2波、さらに翌年10月には第3波が襲ってきました。
収まったかに見えて牙をむく、それがスペイン風邪の本性だったのです。
明日は日本での大流行についてお伝えします。
前回のニュース検定
Wi-Fi対応インクジェットプリンター
B賞(60ポイント獲得で応募可能)
カプセル式コーヒーメーカー
C賞(30ポイント獲得で応募可能)
出題時間は7時53分前後
池上彰さんが気になるニュースからクイズが出題されます。
出題した直後、CMをはさんでの解答締め切りになります。
時間にして2~3分ほど考える時間となります。
【傾向と対策】
3つの選択肢から解答ですが、林修先生のクイズのようなボケの選択肢はありません。
ことば検定、お天気検定と比べて、難易度は高い傾向にあります。