茶室の「にじり口が狭い」理由は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょうは2月7日、今日もテーマは「茶道」です。
一般的に、私たちが「茶室」と聞いて思い浮かべる空間は、「草庵茶室」と呼ばれるもので、その作りには様々な「茶道」を精神が込められていると言われています。
確立したのは、千利休です。
湯を沸かす「風炉」ですが、茶室には 他にも畳に埋め込まれた「炉」があります。
なぜ二つあるかというと、季節によって使い分けるからです。
暑い季節は、動かせる「風炉」で火元を客から遠ざけ、反対に寒い季節は、逆に近い位置にある「炉」を使って暖まってもらおうという心遣いだそうです。
他にも、茶室へ入り口で「にじり口」と言われるものがあります。
というわけで、この「にじり口」が狭い理由は何かという問題です。
茶室の「にじり口が狭い」理由は?
青 -皆 地位が平等
赤 -声が外に漏れない
緑 -ネタが新鮮
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ことば検定 答え
青 -皆 地位が平等
ことば検定 解説
きょうの解説
茶道を確立した千利休
千利休は、安土桃山時代の人です。
時の権力者 織田信長や豊臣秀吉らの茶の師でした。
そんな利休が活躍した当時、国内は争いの絶えない まさに戦乱のようでした。
そのとき活躍していたのは、武将とか武士と言われる人でした。
当時は、主従関係が強い時代で、武士は多大な権力を持っていました。
「にじり口」が狭い理由
この「にじり口」は、一般的にはおよそ60~70㎝四方の大きさです。
こんなに小さいと、大抵の人はかがまないと入るのは難しいですよね。
ましてや、武士のように腰に刀を差していたら、刀が引っかかり入りにくいです。
利休は、入り口をあえて狭く低く作ることで、武士のような身分の高い人でも、刀を外し、頭を下げないと入れないようにしたと言われています。
そうすることで、茶室においては"誰もが平等である"ということを示していたと言われています。
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