
パルコ 夏の大型セール中止
他店に波及も?
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
パルコが50年超の夏の風物詩
「グランバザール」を中止
渋谷や池袋でおなじみの商業施設パルコが、50年以上にわたって続けてきた夏と冬 年2回の「グランバザール」を、今夏は取りやめることが明らかになりました。
グランバザールは全国15店舗で一斉に30〜50%オフのセールを行う恒例イベントで、まさに夏の風物詩として多くの買い物客に親しまれてきました。
その文字を見るだけで心がウキウキしたという人も多く、中止の発表は惜しむ声も聞かれます。
なぜ今、大型セールをやめるのか?
2つの理由
商業施設の運営に詳しい専門家によると、中止の理由は大きく2つあります。
1つ目は「夏の長期化」。
近年は気温の上昇により、9月や10月になっても暑い日が続くようになり、夏物商品の販売期間が伸びたことで、7月にセールをしなくても定価のまま売り切れる見込みが立つようになったというわけです。
2つ目は「ビジネスモデルの変化」。
かつては大量生産した商品の売れ残りをセールで処分するのが一般的でしたが、近年はAIによる需要予測の精度が大幅に向上し、売れ残り自体が大きく減ってきています。
その結果、定価販売で利益を最大化する方向へとビジネスモデルが転換しつつあるのです。
こうした動きはパルコだけでなく、松屋銀座や渋谷109など他の百貨店・商業施設にも広がっており、夏のセール開始時期を2〜3週間先送りする動きも出てきています。
「セール離れ」が進む消費者
店に来てもらうために何が必要か
買う側の意識も大きく変化しています。
かつては百貨店のセールといえば行列ができるほどの争奪戦でしたが、今はオンラインで日常的に安く買い物ができるため、セールへの熱量が下がっている実情があります。
若い世代を中心にネットで手軽にセール品をチェックする習慣が定着しており、わざわざ店に足を運ぶ動機が薄れてきているのです。
そこで専門家が提言するのが「そこでしか体験できない価値の提供」です。
商品が安く買えるだけでは人は動かない時代になっており、店に来たいと思わせる理由を作ることが今後の商業施設の生き残りに欠かせないといいます。
パルコもグランバザールこそ取りやめるものの、来店するだけで楽しめる体験型イベントを検討しており、しかもこれまでの2週間限定という縛りがなくなることで、夏の間ずっとイベントを展開するという新たな可能性も模索しているということです。
セールの終わりは、新しい「お出かけの楽しみ方」を生み出すきっかけになるかもしれません。
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