最新BOOK文芸書ランキング TOP10
-2024年9月2日~8日-
毎週土曜の「王様のブランチ」で発表されている最新の本の売り上げランキングです。
今回は、六本木 蔦屋書店による【文芸書ランキング】として発表されたものです。 |
BOOKランキング1~5位
1 | 「ミキティ語録 前しか見ない」 |
CCCメディアハウス |
人生を楽しむ105の言葉が詰まった一冊。
2 | 「マザー」 |
講談社 |
直木賞作家・乃南アサさんの最新作。
崩壊する家族のリアルを描いた一冊。
主人公の岬樹は、祖父と父が毎晩酒を酌み交わし、母と祖母の笑い声が絶えない、そんな幸せを絵に描いたような家庭で育った。
しかし、岬樹が成長し上京してから、祖父が認知症となり、祖母も体調を崩し、さらに父はガンを患って立て続けに亡くなってしまう。
コロナ禍で実家に帰れなかった岬樹だったが、久々に帰省すると母親から家族の本当の姿が明かされる。
「お母さんだって人間だもの。我慢には限度っていうものがあるわよね」
母に隠された本当の姿を描いた連作短編集です。
3 | 「ショートケーキは背中から」 |
新潮社 |
フードエッセイスト平野紗季子さんの「食」とは何かを追求した一冊。
4 | 「医者の父が息子に綴る 人生の扉をひらく鍵」 中山祐次郎 |
あさま社 |
こちらはベストセラー小説「泣くな研修医」シリーズの著者で、現役の外科医・中山祐次郎さんによるエッセイ。
「成功」は人を幸せにしない。
人生の扉を開けるのはいつも他人といった、中山さんが考える常識に縛られない生き方が綴られたエッセイです。
5 | 「超新釈 5分後にエモい古典文学」 野月よひら |
スターツ出版 |
本作は、「枕草子」や「源氏物語」「万葉集」といった名作古典を現在の恋愛小説に置き換えた短編集。
例えば、「万葉集」の一節「思ひにし 死するものに あらませば 千度ぞ我は 死に反らまし」
これを現代風に解釈すると「恋で人が死ぬなら、私は千回死んでるよ」
変わらない人の思いに、時を超えて感動できる一冊です。
BOOKランキング6~10位
第6位以下のランキングは以下の通りでした。
6 | 「冨永愛 新・幸福論 生きたいように生きる」 | 冨永愛 | 主婦の友社 |
7 | 「アニョハセヨ」 | 前田エマ(著) 長田果純(撮影) |
三栄 |
8 | 「約束」 | ディモン・ガルガット(著) 宇佐川晶子(訳) |
早川書房 |
9 | 「死んだ山田と教室」 | 金子玲介 | 講談社 |
10 | 「13歳からのきみへ スヌーピーの自分らしく生きることば」 | チャールズ・M・シュルツ(原著)谷川俊太郎(訳)永井玲衣(文) | 世界文化社 |
注目の一冊
「13歳からのきみへ スヌーピーの自分らしく生きることば」
一緒に悩んでくれる哲学書。
スヌーピーとその仲間たちの姿を描いた世界中で愛され続けるコミック「PEANUTS」。
コミックに登場する人物たちのことばの中から、友人関係や将来・恋愛に悩む人へおくる自分らしく生きるための70のことばを掲載。
例えば、スヌーピーが冬に備えて南に行こうとするウッドストックに向け「みんながそうするからって、きみがしなきゃならないってことはないんだ…」
自分は自分でいいのだという、前向きに生きるヒントが詰まった一冊です。
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