BOOK文芸書ランキング TOP10
-2023年2月13日~19日-
毎週土曜の「王様のブランチ」で発表されている最新の本の売り上げランキングです。
今回は ブックファースト 新宿店による【文芸書ランキング】として発表されたものです。 |
BOOKランキング1~5位
1 | 「黄色い家」 川上未映子 |
中央公論新社 |
川上未映子さん3年半ぶりの最新長編。
川上さんは「乳と卵」で芥川賞を受賞。
さらに「ヘブン」が世界的な文学賞「ブッカー賞」にノミネートされるなど海外でも注目されています。
待望の最新作は、人はなぜ金に狂い、罪を犯すのかに迫るノワール小説。
社会からつまはじきにされ、まっとうに金を稼ぐすべを持たない少女たちが、やがてある犯罪に手を染めていく。
金に翻弄される彼女たちの行く末は?
2 | 「君のクイズ」 小川 哲 |
朝日新聞出版 |
今作は、6位「#真相をお話しします」、5位「爆弾」、4位「方舟」とともに、本屋大賞にノミネートされています。
発表は、4月12日です。
3 | 「菊地姫奈 写真集『moment』」 | 集英社 |
「ミス週刊少年マガジン」を受賞した菊地姫奈さんの写真集。
4 | 「方舟」 夕木春央 |
講談社 |
ネタバレ厳禁と話題沸騰中の本格ミステリー。
物語の舞台は、山奥にある古い地下施設。
そこで地震が発生し、男女10人が建物内に閉じ込められてしまう。
脱出方法はただ一つ。
それは、10人のうち誰か1人を犠牲にしなければならないというものだった。
そんな極限状態の中、さらに殺人事件が発生。
すると、彼らの頭にはある考えがよぎる。
「生贄には、その花人がなるべきだ」
犯人をあぶりだした先に描かれる、想像を絶する結末とは?
推理作家の有栖川有栖さんは「驚きの真相が襲い掛かる。この衝撃は一生もの」と絶賛の声を寄せています。
5 | 「爆弾」 呉 勝浩 |
講談社 |
BOOKランキング6~10位
第6位以下のランキングは以下の通りでした。
6 | 「#真相をお話しします」 | 結城真一郎 | 新潮社 |
7 | 「好きになってしまいました」 | 三浦しをん | 大和書房 |
8 | 「真珠とダイヤモンド 下」 | 桐野夏生 | 毎日新聞出版 |
9 | 「SFが読みたい! 2023年版」 | SFマガジン編集部 | 早川書房 |
10 | 「恥部替物語」 | クノタチホ | サンマーク出版 |
今週の注目の一冊
「好きになってしまいました」三浦しをん
直木賞受賞作家 三浦しをんさんの愛と笑いにあふれたエッセイ。
著者の三浦しをんさんは「まほろ駅前多田便利軒」「舟を編む」などで知られる人気作家。
今作は、三浦さんが心ときめく日常の瞬間を綴った92篇を収録しています。
ある日、服や漫画を大量に持つ友人と、お互い憧れのオシャレな部屋にはほど遠いと話していた時のこと。
三浦さんは友人に尋ねます。
「漫画や洋服がドワーッとある部屋を見ると、どんな気持ちになる?」
「すごいなぁ!ってうきうきわくわくして、幸せを感じる」
そんな会話の中で「うつくしくなくても、幸せ」という価値感もあって、あらためて人間は不思議だと感じた三浦さんなのでした。
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