BOOK文芸書ランキング TOP10
-2023年1月3日~9日-
毎週土曜の「王様のブランチ」で発表されている最新の本の売り上げランキングです。
今回は 三省堂書店 有楽町店による【文芸書ランキング】として発表されたものです。 |
BOOKランキング1~5位
1位 | 「名探偵のままでいて」 小西マサテル |
宝島社 |
第21回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞作品。
「このミステリーがすごい!」大賞は、これまで「チーム・バチスタの栄光」シリーズの海堂尊さんや、「元彼の遺言状」の新川帆立さんなど、のちの人気作家を数多く発掘してきた新人文学賞。
新人作家の登竜門というべきこの賞を受賞したのは、人気ラジオ番組の構成作家・小西マサテルさん。
自身の介護経験をもとに生まれた本作は、認知症の祖父が探偵役となる本格ミステリー。
かつては博識でキレ者だった祖父。
しかし、現在は認知症を患い介護を受けている。
そんな祖父に、孫娘の楓は身の回りで起きた不可解な出来事を話して聞かせるのだった。
幽霊騒動や、突然消えた教師、さらには密室殺人も、祖父は話を聞いただけでたちどころに解き明かしていく。
そして、その先に浮かび上がる祖父と楓にまつわる思いもよらぬ真実とは!?
2位 | 「おつかれ、今日の私。」 ジェーン・スー |
マガジンハウス |
人気ラジオパーソナリティーのジェーン・スーさんが、日々頑張りすぎて疲弊している人たちへ、励ましとアドバイスを贈ったエッセイ。
読者からは
「自分におつかれさまを言ってあげたくなった」
「ほっとして息がしやすくなりました」
といったコメントが寄せられ、ジェーン・スーさんの優しい言葉に癒される人続出の一冊です。
3位 | 「書楼弔堂 待宵」 京極夏彦 |
集英社 |
京極夏彦さんの人気シリーズ第3弾。
物語の舞台は、明治30年代後半。
坂の上にひっそりとたたずむ書舗「書楼弔堂」
そこは古今東西のあらゆる書物がそろっていると評判で、店主が店に訪れた人の人生にふさわしい一冊を探しあててくれるという。
扨、本日はどのようなご本をご所望でしょう。
画家やジャーナリストなど「弔堂」を訪れる迷える人たちと本のつながりを描いた6編を収録しています。
4位 | 「爆弾」 呉勝浩 |
講談社 |
「このミステリーがすごい!2023年版」
「このミステリが読みたい!2023年版」
ミステリーランキング2冠を獲得した一冊。
5位 | 「三体0 球状閃電」 劉慈欣(著)/大森望、光吉さくら、ワンチャイ(訳) |
早川書房 |
BOOKランキング6~10位
第6位以下のランキングは以下の通りでした。
6位 | 「祝祭のハングマン」 | 中山七里 | 文藝春秋 |
7位 | 「彼女」 | 戸田恵梨香 | ワニブックス |
8位 | 「変な絵」 | 雨穴 | 双葉社 |
9位 | 「変な家」 | 雨穴 | 飛鳥新社 |
10位 | 「#真相をお話しいたします」 | 結城真一郎 | 新潮社 |
今週の注目の一冊
「三体0 球状閃電」
劉慈欣(著)/大森望、光吉さくら、ワンチャイ(訳)
全世界で2900万部のベストセラーシリーズの最新刊。
地球よりも高度な文明を持つ三体星人と人類の壮大な戦いを描いた中国SF3部作「三体」シリーズ。
その前日譚を描いた本作は、シリーズでおなじみの天才物理学者・丁儀が、謎の自然現象の真相に迫る物語です。
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