「引き出物」の由来に関係するのは?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
6月は「ジューンブライド」ということですが、 結婚式では白無垢とドレスを着て「お色直し」をされる方も多いです。
その「お色直し」とは、日本独自の習慣です。
実は、古くは赤ん坊が生まれると白装束を着せて、後に色物に変えることを「色直し」と言っていました。
また、室町時代の武家では、婚礼後3日目あるいは4日目に、花嫁が白無垢から色物に改めることから「色直し」といったようです。
ですから、「お色直し」は単なる着替えではなく、 色物から色物に着替えるのに「お色直し」と使うのは本来の意味を考えるとちょっと違うようです。
そして、今日は日本古来の風習から「引き出物」という言葉の由来に関係するものは次のどれかという問題です。
「引き出物」の由来に関係するのは?
青 -箪笥(たんす)
赤 -馬
緑 -遠目も撮っちゃダメ
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ことば検定 答え
赤 -馬
ことば検定 解説
きょうの解説
「引き出物」言葉の由来
江戸時代には、宴席の膳に添えたものを土産として持ち帰ってもらう風習があって、縁起物の鯛やかつお節が好まれたそうです。
ですから、今でも鯛茶漬けやかつおのだしの素を「引き出物」にする習慣も残ってます。
「引き出物」という言葉の由来は、平安時代までさかのぼります。
平安貴族には、客のためにあるものを庭に引き出して見せ、客が気に入るとお土産として持ち帰らせる習慣があったのです。
その時に引き出されたものは「馬」です。
その時に引き出されたものは「馬」です。
そうやって引き出して来て見せて、気に入ったら持って帰ってもらうお土産を「引き出物」と呼びました。
その後、馬の代わりに金品を贈るようになっても「引き出物」という読み方が残ったということです。
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