最新BOOK文芸書ランキング TOP10
-2024年9月9日~15日-
毎週土曜の「王様のブランチ」で発表されている最新の本の売り上げランキングです。
今回は、二子玉川 蔦屋書店による【文芸書ランキング】として発表されたものです。 |
BOOKランキング1~5位
1 | 「口に関するアンケート」 |
ポプラ社 |
人気ホラー作家・背筋さんの一冊。
物語の舞台は、山奥にあるK霊園。
そこには、呪われた木がある。
その木の下に、幽霊が出るという噂があった。
それを聞いた大学生グループが、K霊園で肝試しするのだが…!?
翌日、メンバーの一人・杏が行方不明に。
そして一ヶ月後、呪われた木で杏の首吊り死体が発見される。
なぜ杏は命を絶つことになったのか?
メンバーそれぞれの視点で、肝試しの夜に起こった恐ろしい真実が語られる。
「案外 普通の木だなあって思ってたら、幹の裏側から音がしました」
「女がいました。髪の長い女」
そして、巻末に収録された【口に関するアンケート】が、物語にさらなる恐怖をもたらす。
新感覚のホラー小説です。
2 | 「暗殺」 |
幻冬舎 |
実際の事件をモチーフに描いたサスペンス小説。
3 | 「色と形のずっと手前で」 |
村畑出版 |
グラフィックデザイナーとして活躍する長嶋りかこさんが、出産を経て感じたジェンダー問題。
仕事と育児を両立する難しさだと、母になることで気づいた社会での生きづらさを綴ったエッセイ集です。
4 | 「ミキティ語録 前しか見ない」 |
CCCメディアハウス |
藤本美貴さんのポジティブな言葉たちに励まされる人が続出しています。
5 | 「クスノキの女神」 東野圭吾 |
実業之日本社 |
シリーズ累計発行部数115万部。
BOOKランキング6~10位
第6位以下のランキングは以下の通りでした。
6 | 「法定占拠 爆弾2」 | 呉 勝浩 | 講談社 |
7 | 「下町サイキック」 | 吉本ばなな | 河出書房新社 |
8 | 「ブルーマリッジ」 | カツセマサヒコ | 新潮社 |
9 | 「私を救った言葉たち」 | 山口路子 | 出版社ブルーモーメント |
10 | 「変な家」 | 雨穴 | 飛鳥新社 |
注目の一冊
「ブルーマリッジ」カツセマサヒコ
著者はデビュー作「明け方の若者たち」が大ヒット。
今注目されている作家カツセマサヒコさん。
食品専門商社の人事部で働く雨宮守は、ハラスメント窓口を担当している。
ある日、営業部の土方にパワハラを受けたという告発が届く。
そこには、得意先の担当から外されるなどの嫌がらせや、過激な責、会議での無視など、土方から受けた仕打ちがこと細かに記されていた。
その内容の酷さとパワハラを認めようとしない土方の態度に、守は怒りを覚える。
家に帰り、婚約者の翠にその話をすると、翠はある事件の話を始めるが、守はそれを覚えていなかった。
「守くんも、自分の加害についてはそんな感じなの?」
一体 彼の過去に何があったのか?
過去を見つめ直すきっかけを与えてくれる一冊です。
「下町サイキック」吉本ばなな
物語の主人公は、幼い頃からある特殊能力を持つ中学生のキヨカ。
彼女は、人や部屋にまとう汚れた気がハッキリと目で見えるのだった。
さらに、それを手で祓ったりするなどして、キレイにすることもできた。
そんなキヨカの良き理解者が、近所に住む友おじさん。
友おじさんは、誰でも自由に勉強できたり、気軽に本などを読めたりする自習室を営んでいた。
キヨカは、自習室に立ち寄る人が運んでくる汚れた気を掃除するアルバイトをしていた。
物語は、キヨカと友おじさんが日常で起こる小さな事件を一緒に切り抜けていくことで進んでいく。
「友おじさん、どうして人は色とかお金とかに目がくらむの?」
「人はいつだって、今の人生をとにかく変えたいと思ってるからだよ」
生きる知恵が詰ったハートフルな物語です。
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