【2024年本屋大賞】
全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本ランキング
全国の書店員が「今いちばん売りたい本」を投票で決める【本屋大賞】は、今年で21回目。
歴代の受賞作品は、受賞後多くの作品が映像化やベストセラーとなり、いずれも大ヒットしています。
もちろん今年も注目作が目白押し。
そんな2024年本屋大賞のランキングが発表されました。
2022年 「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬
2021年 「52ヘルツのクジラたち」町田そのこ
2020年 「そしてバトンは渡された」瀬尾まいこ
2019年 「かがみの孤城」辻村深月
2024年本屋大賞ランキング 1位~5位
第1位 「成瀬は天下を取りにいく」 宮島未奈/新潮社
現在、宮島さんがお住まいの滋賀県を舞台に、我が道を突き進む中学生・成瀬あかりの姿を描いた青春小説。
200歳まで生きると豪語する成瀬は、閉店が決まった地元のデパートへ通い、ローカル番組の生中継に毎日映り込むことに情熱を注いだり、お笑いの頂点を目指すと宣言し友人を巻き込みコンビを結成、M-1グランプリ出場を目指すなど、突然思いついた事を次々と実行していく。
第2位 「水車小屋のネネ」 津村記久子/毎日新聞出版
身勝手な親から逃れ、姉妹で生きることを決めた18歳の理佐と10歳年下の妹・律。
理佐が働き始めた蕎麦屋には、そば粉をひくための水車小屋があり、おしゃべりな鳥ネネがいた。
姉妹とネネ、そして周囲の人たちが織りなす40年間を描いた希望と再生の物語です。
第3位 「存在のすべてを」 塩田武士/朝日新聞出版
「罪の声」で知られる塩田武士さんの新たなる代表作。
物語は、前代未聞の二児同時誘拐事件から始まる。
被害者のうち一人はすぐに解放された。
しかし、もう一人の子どもが帰ってきたのは、誘拐から三年後のことだった。
誘拐犯は捕まらないまま、30年が経過。
事件発生当時、まだ新米の新聞記者だった門田は、定年を間近に控え、改めて事件の真相究明と乗り出す。
二児同時誘拐事件の全貌と、空白の三年間に隠された心震える真実とは?
第4位 「スピノザの診察室」 夏川草介/水鈴社
現役の医師でもある夏川草介さんが、命の在り方に迫る医療小説。
主人公は、地域に根ざした病院で働き、訪問診療も行う雄町哲郎。
マチ先生の愛称で親しまれる彼が、余命わずかな患者たちと向き合い自らに問う人の幸せとは?
第5位 「レーエンデ国物語」多崎礼/講談社
家のしきたりに縛られ生きてきた貴族の娘ユリアは、逃げ出すように旅に出る。
たどり着いたのは、疫病が蔓延し、呪われた地と呼ばれるレーエンデ国。
彼女はそこで多くのことを経験し、やがて恋におちる。
そんな中、国を揺るがす争いが勃発。
ユリアは、大切なものを守るため、争いの渦中へと足を踏み入れる。
2024年本屋大賞ランキング 6位~10位
第6位 「黄色い家」 川上未映子/中央公論新社
主人公は、社会からつまはじきにされながらも懸命に生きる花。
仲間との唯一の居場所を守りたい思いが、金への強い執着を生み、花はやがて犯罪に手を染めていく。
生きるためにもがく花を通して描かれる善と悪の境界とはー
第7位 「リカバリー・カバヒコ」青山美智子/光文社
とある町の公園に設置された古びたカバの遊具「カバヒコ」には、ある都市伝説があった。
カバヒコに触れると治したいところが回復する。
そんな噂を耳にした人たちは、カバヒコに触れながら思い思いに悩みを打ち明け、やがて本当に大切なことに気づく。
誰もが抱える小さな痛みを、優しくリカバリーしてくれる物語です。
第8位 「星を編む」凪良ゆう/講談社
昨年の本屋大賞受賞作「汝、星のごとく」のスピンオフストーリー3編を収録した作品集です。
第9位 「放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件」知念実希人/ライツ社
本屋大賞史上初となる児童書がランクイン。
著者は「仮面病棟」などで知られる医師でミステリ作家の知念実希人さん。
「読書は楽しい。そのことを子どもに知ってほしい」という思いを込めて描かれた本作は、読みやすいながらも本格的な謎解きが楽しめる一冊です。
第10位 「君が手にするはずだった黄金について」小川哲/新潮社
直木賞作家の小川哲さんが、自身と同じ名前の作家「小川哲」を主人公にして、承認欲求のなれの果てを描く短編集。
80億円というお金を動かしているという投資家の同級生や、偽物の高級腕時計をするマンガ家など。
「小川哲」が出会う成功と承認を渇望する者たちの嘘と真実とは?
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