【2023年年間小説<単行本>ランキング】BEST10
読書好きの女優・鈴木保奈美さんと一緒に「次に読みたい一冊」を見つける読書エンターテイメント番組「あの本、読みました?」(BSテレ東)で、2023年の年間ランキングが紹介されました。
2023年に多くの小説が出版されましたが、その中で最も売れたのはどの小説だったのか?
ここでは文庫本を除いた単行本だけの「小説売り上げランキングBEST10」をご紹介します。
この中で、皆さんは何冊読まれていますか?
それぞれ簡単な紹介を入れていますので、気になった本を手にしてみてはいかがでしょうか?
年間小説<単行本>ランキング
BEST1~5位
1位 | 「街とその不確かな壁」 村上春樹 |
新潮社 |
前作「騎士団長殺し」から6年ぶりとなる長編小説。
エッセイのコンクールで知り合った女の子と恋に落ちた「ぼく」。
しかし彼女は突然、「本当のわたしはそこにいる」と姿を消してしまった。
「真実と虚構」でこの世はできていると考える「ぼく」は彼女を探し出そうと「高い壁に囲まれた街」へ足を踏み入れるのだった。
2位 | 「汝、星のごとく」 凪良ゆう |
講談社 |
2023年本屋大賞受賞作品。
瀬戸内の島で出会った高校生の2人が惹かれ合い、すれ違い、成長していく、親や先生も含んだ一つではない愛の物語。
凪良ゆうの最高傑作と呼び声も高く、続編と共に55万部突破の大ヒットを続けています。
3位 | 「黄色い家」 川上未映子 |
中央公論新社 |
人はなぜ金に狂い、罪を犯すのか?
家を飛び出た中学生の花は、「黄色い家」で母の友人。黄美子と共同生活を始めた。
生きるために懸命に働くが、次々に試練に見舞われ、貧困の連鎖から逃れようとどうしようもなく罪を犯してしまう。
川上未映子さんの新境地と絶賛される、圧倒的なスピード感で描くノンストップ・クライムサスペンス。
4位 | 「変な家」 雨穴 |
飛鳥新社 |
8位にもランクインしたドキュメンタリーホラー「変な絵」の作者・雨穴のデビュー作。
友人から、購入予定の中古物件に不気味な空間があると相談があった。
調査を進めると、そこは犯罪を隠すための家との疑惑が。
やがて、その家にまつわる驚愕の事実が判明するのだった。
この春に映画も公開される話題作です。
5位 | 「成瀬は天下を取りにいく」 宮島未奈 |
新潮社 |
M-1に挑戦したり、実験のために坊主頭になったり、どこまでも自由奔放な女子中学生の成瀬から目が離せない。
「こんな行動に意味があるんだろうか」と悩む、すべての大人のネガティブな考えが吹き飛ぶ青春小説です。
年間小説<単行本>ランキング
6~10位
6位 | 「近畿地方のある場所について」 背筋 |
KADOKAWA |
心霊現象が頻発するという近畿地方のある場所主人公のライターが、そこにまつわる怪談を調査して行くと、恐ろしい事実が次々に浮かび上がってくる。
"怖すぎる"とネットで話題になった、フィクションをドキュメンタリーのように表現するモキュメンタリー小説。
7位 | 「君のクイズ」 小川 哲 |
朝日新聞出版 |
問題が読まれる前にクイズに答え、優勝した本庄。
これはヤラセなのか?
その疑惑を解明して行く三島は、自らの記憶も掘り起こして行くことになるのだった。
8位 | 「変な絵」 雨穴 |
双葉社 |
今最も注目を集めるホラー作家兼YouTuberの新感覚ホラーミステリー。
何かがおかはい9枚の絵。
オムニバス形式で語られるそれぞれの絵の謎がシンクロし、すべてがつながるとき、衝撃の真相が明らかになる。
9位 | 「レーエンデ国物語」 多崎 礼 |
講談社 |
冒険の旅に出た貴族の娘・ユリアは、呪われた地レーエンデを守る戦いに巻き込まれていく。
大人も夢中にさせる王道ファンタジーです。
10位 | 「方舟」 夕木春央 |
講談社 |
メフィスト賞を受賞作家のミステリーランキング第1位を獲得した衝撃作。
廃墟に閉じ込められてしまった9人に、誰か一人を犠牲にすれば脱出できる、新感覚のどんでん返しが話題です。
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